映像テクノアカデミア

Techno Voice スタッフが綴る公式ブログ

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【スタッフこぼれ話】新提案「ランチ送別会」

2013年12月 2日 13:51

先日事務局メンバーの送別会を行いました。

これまでの送別会といえば、業務が終わってからお店に集まってお酒を酌み交わす...

というものでしたが、今回の主役は妊婦さん。そうです産休にはいるのです。

つまり、お酒NG、お子さんがいるので夜もNG...それじゃ送別会どうするの!?

 

そこで考えました。

主役が飲めないのなら、皆お酒飲まなくて良いか。

夜がダメならお昼を一緒に食べよう!

...ということになりました。

 

するとある人がグループ会社でケータリングを始めたという記事を社内報で見た

との情報をもたらしてくれました。当校の母体である「東北新社」には、世界から

厳選した輸入食材を揃えた個性派スーパーマーケット「ナショナル麻布」があるのです。

そのナショナル麻布からケータリングでオードブルを取り寄せる話がとんとん拍子で進みました。

 

さて当日、会議室のテーブルにはクリスマスを彷彿させるチキン、何エビかは分かりませんが

シュリンプカクテル、キッシュにスティックサラダ等々お酒を飲みたくなるメニューの数々が並びました。

オードブル.jpg

毎週火曜日は事務局会議が行われるため、ほぼ全員が集まる日です。

そのタイミングを利用しての「ランチ送別会」。

高級スーパーのオードブルに舌鼓を打ちながら盛り上がりました。

しかし13時からは会議が行われるため、昼食時間だけのプチ送別会でした。

 

贈呈.jpeg

どうぞ元気な赤ちゃんを産んで、また帰ってきてください!

【スタッフこぼれ話】各地へ出張授業にいってます!

2013年11月20日 18:24

 

1029日に福岡の麻生情報ビジネス専門学校、117日に上智大学、1115日に新潟の国際映像メディア専門学校(i-MEDIA)と、このところ出張授業が続いています。

 

福岡の麻生専門学校では、東北新社映像テクノアカデミア特別講座と銘打って制作を進めていた企業CM作品と、個人映像作品の発表会が行われました。ユニークなアイデアの作品あり、安心して見られるホッとするような作品あり、子供を使った難易度の高い作品あり、どれもなかなか良く出来ていて感心させられました。

特に学校の近くにある地元企業だと思い入れも強く、そのCMを作るということはとても貴重な経験になったことでしょう。

 IMG_8279.JPGのサムネイル画像のサムネイル画像

上智大学には、語学専門職セミナーの一環として、語学を活かせる職業に就きたいと考えている学生に「映像翻訳とはどんな仕事なのか」「どうすれば映像翻訳者になれるのか」を説明するためにお邪魔しました。

東北新社翻訳室の川又勝利講師による字幕翻訳体験レッスンもあり、この仕事がどんなものなのか実感していただけたと思います。

 20131115_154242.jpgのサムネイル画像

新潟のi-MEDIAは声優科の学生を対象としたアフレコ実習です。

学生にマイク前で演じてもらい、講師が一人ひとりにアドバイスをしていきます。指導にあたったのは東北新社吹替ディレクター(台本チェックから声優のキャスティング、録音、ダビング、完成まで音声の制作を取り仕切る総監督のようなものです)であり、アカデミアの声優・俳優科学科主任の佐藤宏樹講師。現在進行形で数々の声優と仕事をしているだけあって、現場で求められているものは何か?というコメントには説得力があります。

それにしても、日頃しっかりとトレーニングをしているようで、皆さんとても上手でした。

 

ご用命があれば映像・広告クリエイター科、映像翻訳科、声優・俳優科の各学科スタッフが、第一線で活躍するクリエイターとともにどこへでも駆けつけますので、ぜひご相談ください。(P)

 

【映像・広告】Inter Bee 2013 レポート

2013年11月20日 13:44

今年も国際放送機器展いわゆる「「Inter BEE」と呼ばれるイベントが行われた。
放送局を中心とするTVメディア関係の人、そこに携わる撮影、編集、MA
そして放送ネットワークの構築などを行うすべてのジャンルの会社が集まる
年に1回のイベントである。11月13日から15日までの3日間。
多くの人がここ、幕張メッセに集まってくる。
各企業はそれぞれのブースを出し、そこで製品の紹介や製品を使った
事例などの紹介を行う。
放送や映像関係者はそれを見聞きし、今後の仕事に活かそうとする
という貴重なイベントである。
放送局はメッセと局の間に巡回バスを運行させているのを知って驚いた。
inter bee2013-1.jpg 今年の特徴としてやはり「4K」映像ということが挙げられるだろう。
来年のワールドカップの放送で4K放送が開始される予定であり、
政府は7年後の「東京オリンピック2020」では、8K放送を行いたいということすら言われている。
これ以上高画質になってどうするの?
ということとともにスポーツ中継と高画質の放送の親和性は高い。
サッカーなどは引き画で見ていてどこにボールがあって
どんな選手が動いているのか?を俯瞰してみることができて
効果的なのは高画質の映像だからこそというのもある。

家電メーカーも4K対応のモニターを発売し始め、
カメラや編集機器もそれに対応してきている。
それの普及を後押しするのが安価でハイスペックのPCなどの開発だろう。
12月に発売予定のマックプロなどは
まさにそうした時代を睨んだ製品である。
マックプロはスーパーコンピューター並みの性能をもっているらしい。
会場はかなり広いのでセミナーなどを聴いたりするのならば
半日はかかると思って行った方がいいだろう。

僕が参加したセミナーは3つ。
最初にキャノンさんのブースで「中野裕之 監督」が自ら4Kで撮影した
音楽ドキュメンタリーのお話を聴いた。中野さんは自ら撮影もされた、
カメラはイオス1DーCのシネマで撮影をされた。
実際に撮影したカメラを前にお話をされた。
h海外に簡単にもっていけ、大きくないのでスナップを撮影している感覚なので、
撮影をとがめられることも少ない、
そしてそのカメラで4K動画が撮れるという凄さ。
現在の2KのHD解像度ならば4K画質の画面を自由にトリミングすることもできるというのもいい。inter bee2013-2.jpg
続いてAUTODESK社のブースで「太陽企画のSMOKEforMAC」の導入事例を伺う。
太陽企画のオフラインエディターたちがAVID編集の先を見据えて
いち早くSMOKEforMACを導入してオフラインからオンラインでなく
オフライン+オンライン という道を模索している過程についてリアルにお話をしてくれた。
SMOKEにはアビッドエディター向けとファイナルカットエディター向けの仕様などが
用意されておりショートカットキーなどが共用できるようになっている。
そしてAUTODESK社が得意とするマスク抜き(キーイング)やトラッキング機能
その他のエフェクトなどを利用しながら高機能な合成作業などが出来てしまう
これをパソコンベースの部屋で行えてしまうというのは
現在のポストプロダクションにとっては脅威でもあるだろうし
才能のあるコンポジターたちにとっては大きなチャンスでもある。
こうしたお話を聴いているとこれからますます技術やセンスを持った人の
時代になるんだなあ!ということを確信した。
今後SMOKEforMACの導入事例が今後ますます増えてくるだろう。inter bee2013-4.jpg
三つめのセミナーはAVIDのブースでの「スタートレック」を手掛けた
サウンドデザイナーとオフラインエディターの話。
AVIDメディアコンポーザーでオフラインする際に
サウンドデザイナーが用意した数々の音声を16CH分 くっつけて編集をする、その際の音声などのやりとりの話を具体的に聞いた。
protoolsを出している会社だけあって音声ということに対してとても
強力なツールが用意されている。今後さらにこうした境界がシームレスになっていくのかも
しれない。inter bee2013-3.jpg

撮影からオフライン、オンライン、サウンドデザインなどが一気にまとめて シームレスに作業ができるような時代がすぐそこに来ている。

【映像・広告】ACC CM FESTIVAL 2013 & ACC学生CMコンクール(@有楽町朝日ホール)

2013年11月19日 15:56

PB010538.JPGPB010537.JPGPA310467.JPGPA310458.JPG

1031日(木)16時~ACC CMフェスティバル贈賞式が行われました。

そして上映会が118日(金)13時~同じ会場で行われました。

今年のテレビCM部門の審査委員長は岡康道さん(TAGBOAT

今年のテレビCM部門の審査員は10人のクリエイティブディレクターに

厳選されました。

議論ができる最大の人数が10人だろうということで

このようになったと贈賞式で岡さんがお話をされていました。

今回のACCのテーマはまさに、

その審査員たちに向けられているかのような

「全員ライバル」

というもの。

まさに広告界でしのぎを削っているメンバーが

集合という形になりました。

ラジオCM部門の審査委員長は澤本嘉光さん。

新たな部門であるマーケティングエフェクティブネス部門の

審査委員長は秋元康さん。

この3部門とそれ以外の賞の発表が行われました。

クリエイターズ殿堂として大林宣彦監督が壇上に上がり

CM草創期のお話をしていただきました。

大林さんの言葉で印象に残ったのがCM

「映像実験の場」だったものが「流行を作るもの」となり、

それが「アート」となっていったという言葉に

CMの持っている根源的な魅力を改めて教えていただきました。

そして続けて大林さんは、CMはさらに

ジャーナリズムでもあるとおっしゃり

とても新鮮な言葉として聞こえてきました。

そうだCMは時代を切り取って

人の気持ちを動かすものなんだ!ということを

思い出させてくれるものでした。

東北新社のAプロデューサーもFBで

同様のことを感じており

若きPMやクリエイターとその気持ちを共有したいという

言葉を聴きとても嬉しくなりました。

そして、今年の結果が発表され、

TVCM部門はナイキジャパンのナイキベースボール「宣誓」篇60秒、

ラジオCM部門はワコール企業「まったく同じナレーション」60秒、

マーケティングエフェクティブネス部門はダイハツ工業 

ムーブの「その進化は事件だ~新型ムーブ導入キャンペーン」

 

が受賞しました。

映像テクノアカデミアでは学生CMコンクールで

テレビCM部門の大賞、金賞、銅賞を受賞。

ラジオCM部門では奨励賞を受賞しました。

また、マーケティングエフェクティブネスのメダリストとして

本学講師を務める石井利始ECD(ADK)の仕事

東芝LED「東芝LEDatルーブル美術館キャンペーン」が受賞しました。

受賞されたみなさまおめでとうございました。

そして学生コンクール受賞者の贈賞式が

126日の13時~イイノホールで行われる予定です。

【映像・広告】映像に関わり続けて-----アナログからデジタルへ------

2013年11月14日 10:40

現像所の朝は早い。

まずボイラーに火が入り、現像液の温度調整が行われる。

 それまで微かな光の浸入も許さない丸いアルミ管に閉じ込められていた撮影済のフイルムは封印を解かれ、工場の工程に沿って一定の速度で流れていく。

 それらがネガ像として現れるのは昼の光が差し掛かる頃になる。

 このネガを反転させたポジ像のラッシュが上がり、都内に散在している制作プロダクションに運ばれるのは夕方近くになる。

  

 この文章は小説「つなぎ屋」第八章の冒頭の一説です。

この小説はアナログ時代の全盛期とも言えるフイルム編集の現場を書いたものです。フイルムで撮影し、編集し、プリントを上げていた、いわばフイルムでの一気通関で映像作品を創っていた時代です。フイルム編集機はムビオラ、ステインベックを使用して、カット選び、編集点を探し、それをテープスプライサー(ギロチン)で"切った""張った"を繰り返し、まるで任侠道の世界のようでした。ただ、そこには手触り感覚でモノを作っていた感があり、苦しみ、悩みながら全身で創る喜びを感じていた時期でもありました。

 

仕事が終わったらどんなに遅くなろうが夜の街に出かけて行ったしんどくても楽しかった編集現場。

誰かがやってクライアントからダメ出しされた作品を自分の手で編集し直してOK

に漕ぎつけ、人知れず喝采を叫ぶ歪んだ快感。

編集の立場ながら撮影現場を演出する醍醐味。

これらを味わってまさしくアナログ時代を謳歌していた気がします。

 

それが、デジタル時代に突入し、今や、コンピュータ抜きでは映像が作れない時代になっています。映像編集機は素材をハードディスクに取り組んでさえすれば、カットの入れ替え、編集点の探り方などはアトランダムに瞬時にして行い、効率化、スピード化が進み、便利さが増し、手触り感覚がなくなってしまうようです。時には編集も会議室で行うなど、じっくり構えてモノ創りをする余裕がなくなった感すらあります。

さらにはコンピュータの申し子みたいなCGが多用され、映像表現技術の幅を広げているように見えます。ただ、ここに至っても映像創りはアナログ時代に築いたノウハウは大事であり、それを知らないでむやみに最新機器や技術に飛びついたりしてばかりいると、つねに何かを求めて糸の切れた凧のようにフワフワしていることになりかねません。

 

このように映像創りは、アナログからデジタルの世界へ入ろうが、コンピュータが指令を出して創られているわけではなく、それぞれの人による経験を元にした感性で競い合って創られています。

このことを実感するのは、皆が企画を出し合って完成させた作品を講評するときです。いつも初めに"講評は最高のクリエティブの場である"と切り出して始めることにしています。その際には、講師側の一方通行の話で終始するのではなく、双方向でキャッチボールすることが一番のポイントになります。

そこには、必ず人の生き様を反映したドラマがあり、それを追い求めた感性が生き生きと芽生えています。

 

"デジタルの究極はアナログである"

 

                       映像編集講師 本間 研二

 

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