【お知らせ】『THE NEXT GENERATION パトレイバー』
2014年4月24日 16:08
【映像翻訳】大阪芸術大学 文芸学科
2014年4月16日 14:14
建物の上に書いてある通り、 これは大阪芸術大学の校舎です。
映像テクノアカデミアでは大学より「映像の翻訳演習」をいう通年の授業の依頼を受けています。年間15回、1回2コマの授業です。
対象は、本校の映像翻訳科の学生のように映像翻訳者を目指す人たちではなく、文芸学科に所属し、自ら小説や詩の創作活動をしている学生や、文芸作品の批評や研究をしている学生たちです。
JRや地下鉄では天王寺という駅なのに、近鉄では阿部野橋という名前の駅から喜志という駅まで準急電車でほぼ30分。さらにスクールバスに揺られて、小高い丘に上がるとそこが大阪芸術大学。
この写真の校舎の前にスクールバスは止まります。この建物を抜けると気持ちのよい中庭に出ます。左側に小さく見えるミロのビーナスのstatueがart school らしさを醸し出しています。
キャンパスはとても広く、奥へ進んでも進んでも大学の敷地です。
他にも特徴のある建物が点在しています。興味のある方は大阪芸術大学のHPを見てみてください。
私はここ数年、第一回目の授業を担当しているのですが、昨年度は、なんと授業の当日に地震があり、10名ほどの学生しか登校しませんでした。
「まだ履修科目の受付期間中だから、二回目の授業はきっと例年通り、その倍の学生が受講するだろう」と思っていたのですが、最後まで10数名での授業(ガックリ)。
しかし、今年は2014年4月12日の初回の授業に31名が集まりました。全員が履修登録をするとは思いませんが、はやり多くの学生に興味を持ってもらえてのは、とてもうれしく感じます。
発想がとてもユニークな大阪芸大 文芸学科の学生たち。今年の授業も楽しみです。
【声優・俳優】春・・・ですね
2014年3月18日 18:20
こんにちは、男守骨斗です。
だんだんと春めいてきましたね。
日々の忙しさに追われ生気を失っていく私の顔色をよそに
通りの木々や草花は少しずつ色づき、にぎわいを見せています。
おや?
にぎわっているのは草木ばかりではないようです。
教室から漏れ聞こえてくる生徒たちの声。
こちらも大いににぎわっています。
そうです、今週末はシアターサンモールで舞台発表があるのです。
みんな楽しそうです。
来てくれるお客さんを楽しませるために、楽しんで舞台の稽古をしています。
でもつらそうな人もいます。
疲れがたまっているのでしょうか?
それともプレッシャーを感じているのでしょうか?
両方かもしれません。
実はみんなそうなのかもしれません。
泣いても笑っても幕は上がります。
この3連休をどのように過ごすかお考え中のみなさん。
お金は必要ありません。
少しお時間をください。
きっと楽しい時間にしてお返しいたします。
スケジュールはこちら。
3月21日(金)
17:30 開場
18:00 トータル・トレーニング・コース 開演
19:00 俳優研修クラス 開演
20:00 終演予定
3月22日(土)
16:30 開場
17:00 基礎クラス(土曜)開演
17:40 研修クラスA 開演
18:40 俳優実践 開演
19:30 終演予定
3月23日(日)
15:30 開場
16:00 基礎クラス(日曜)開演
16:45 研修クラスB 開演
17:25 終演予定
場所はシアターサンモール、入場は無料です。
ご来場をお待ちしています。
【映像翻訳】ようこそ先輩2014開催 今年はあの人気ドラマシリーズの翻訳者が先輩!
2014年2月25日 10:01
「映像翻訳者になる!」と言っても、勉強をしている時点ではあまり現実味がないもの。実際に到達した先輩の姿を見て、話を聞くことで、努力次第で憧れの「ドラマの翻訳者」になれることを、在学生に実感させるために始めた「ようこそ 先輩!」も今年で3回目。
1回目は、卒業して1~2年目で字幕・吹替・VO各ジャンルで活躍している3人の先輩に来てもらい話をしてもらった。
2回目は、卒業後東北新社で字幕演出の仕事に携わり、現在は制作の仕事に就いている田村先輩と、彼と同期で東北新社に入り、出産を機に退社。現在、子育てと翻訳の両立で奮闘している廉田先輩。
「今年は今までと違う切り口で、みんなにメッセージを伝えたいなあ」
何かいつも新しいことをしたいと考えている鈴木が、今年やってみようと思ったのは「作品」に焦点を当てること。
そこで思いついたのは、字幕翻訳を亀谷奈美さんと馬場亮子さんが担当をしているあの人気ドラマシリーズ「glee/踊る♪合唱部!?」という作品。
字幕演出を担当しているのは、鈴木のアカデミア在学中の同期で、現在講師もお願いしている神田直美さん。今年はこの3人の先輩に来てもらうことにした。
参加申込者に質問を書かせる欄を設け、事前に皆の興味のあることを調査。皆さんの関心の高い作品だったせいか、たくさんの質問が寄せられました。
「今までの『glee』の中で好きなシーンを教えてください」
「一番好きなキャラクターは誰?」
というようなgleek(gleeマニア)な質問から
「1話をどれぐらいの期間で翻訳しているのか」
「マニア向けの小ネタや、アメリカでポピュラーなことをどの程度入れるか」
「1つのドラマを2人で翻訳する場合、どのようなことに気をつけているか」
といった映像翻訳科の学生らしい質問、
「字幕の演出とは具体的にどんな仕事か」
「演出する時に気をつけていること、見ているポイント」
など演出に対する質問まで。
でも一番多かったのは、やはりミュージカル作品ということで「歌の翻訳について」の質問。
「曲名・歌詞の訳・アーティストについてどのように調べているか」
「有名な曲を訳す時に気をつけていることは?」
「曲の内容がストーリーと関連しているので大変な点は?」
「ラップの歌詞は?」
などなど。
鈴木が進行を務め、なるべく多くの質問を3人の先輩にぶつけているうちに、2時間はあっという間に過ぎました。
憧れの仕事に就いている先輩たちの話は、みんなを刺激してくれたのだろうか?努力すれば報われることが実感でき、もっと頑張ろうという気になってくれただろうか?
「君たちはright trackに載って進んでいるのだから、あとはいつ本気で取り組むかだけなんだよ。ぜひ数年後には君たちが壇上で話ができるようになってくれよ。」
鈴木の思いは伝わっただろうか?
この週は大雪が降らずにイベントができて本当によかった。忙しい中、話をしに来てくれた3人の先輩方、本当にありがとうございました。
映像翻訳科学科主任 鈴木 吉昭
【映像翻訳】学科主任が語る2013秋トライアル講評会
2014年2月21日 16:17
熱戦が繰り広げられたソチ五輪ではないですが、年に2回訪れる、胃が痛くなる季節がやってきました。もちろん、私自身がトライアルを受けるわけではないので、一番胃が痛いのは、実際にトライアルを受ける受験者だとは思いますが。教室に入っていくと、いつもより緊張した雰囲気が教室に溢れていた。まずは、始める旨を伝えるが、「しーん」と静まりかえっている。
いつもの通り、外画制作事業部の吹替とVO(ボイスオーバー)の発注窓口の津田課長と字幕の注窓口で、アカデミアで講師もしていただいている高橋課長(字幕)のお二人から、仕事を受ける心構えや、仕事を発注する上でトライアルの成績がいかに大切かを話していただいた。
その後、字幕・吹替・VOの原稿(成績も含む)の返却。受け取って席についても、ひと言も発しない学生たち。
最初は字幕の成績付けを担当した川又講師。まずはプロであり講師でもある川又講師から、きつい一言。
確かに「プリンターが壊れたから申し送りを付けられない」なんて、言い訳にならない。
「字数をオーバーした原稿は見る気もしない」も理解できる。その他にも、全体的に出来の悪かった箇所についてのコメントあり。最後に模範解答として、川又講師が翻訳した訳をSST-G1に載せて見せてくれた。さすがに締まったいい訳。みんなはこの訳を見ながら、何を感じたのだろうか。
次は吹替を担当した佐藤講師。「今回は作品も難しかった」という講師からの慰めのコメントもあったが、実際の仕事では翻訳者は作品を選べない。どんな仕事でも対応できる力がなければ、プロの翻訳者とは言えない。佐藤講師は参考訳を配り、「受験者の書式レベルではよくなっているが、声優が映像と台本を見ながら、演技をすることを意識して台本を作ってほしい。その辺りも参考にしてほしい。」と前置きをして解説に。トライアルといえども、次に声がかかる時には、一人前のプロとして翻訳する必要がある。気を付けなければいけないことは、本当にたくさんある。「個々へのコメントは原稿に書き込んであるので、しっかり見てください」と言い、解説は参考訳をもとに、その箇所ではどういう方向で翻訳をしていけばいいかを細かく解説。こんな短いシーンでもポイントはたくさんあるんですね。
最後はVOを担当した、本学で講師もしている赤池講師。私の前の席の人の原稿を覗き込むと赤がいっぱい。一人ずつ、こんなに手を入れていたら、一体どれで時間がかかるんだろう。まずは今回の素材の特徴についての話、思い出してもらうために映像を皆に見せるとことからスタート。「番組の形式もいつもと違うし、字幕で出す部分もあったりで、戸惑ってしまった方が多かったようです。」とこれから始まる講評を聞くのが怖くなる始まり。キャラ設定の話、尺合わせ(吹替でも皆に注意があった)から、「根性」の話まで。赤池講師の解説は一文ずつ丁寧に進んでいく。方向性だけでなく、具体的に適した訳をいくつも出しながら、NGワードについての話も含めながら、解説は進む。うーん、もうお腹いっぱい。でもためになる。
東北新社 外画制作事業部が主催するトライアル。普通は受験して「合格・不合格」を言い渡されて終わりだ。アカデミアでは、添削をした原稿を返却し、採点をした講師に講評をしてもらっている。「こんな至れり尽くせりの学校なんて他にないんだから、もっと頑張ってくれよ。」鈴木の祈るような気持ちは、2014年1月31日の夜、講評会の会場にいる受験者たちに伝わったのだろうか。
映像翻訳科学科主任 鈴木吉昭