【スタッフこぼれ話】2014年劇場公開映画マイベスト10~後編~
2015年2月 2日 20:19
皆さん、寒い日が続いていますがいかがお過ごしでしょうか。
これは内緒なのですが、私はヒートテック上下を着るのはもちろん、下は2枚重ねを始めてしまいました(大声)
さて、アカデミー賞授賞式が今月の22日に迫ってきましたがその前に、
私(原)の2014年劇場公開映画マイベスト10~後編~を発表したいと思います。
5. ゴーン・ガール
http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/index.html
結婚5周年の記念日。誰もが羨むような幸せな結婚生活を送っていたニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)の夫婦の日常が破綻する。エイミーが突然姿を消したのだ。リビングには争った後があり、キッチンからは大量のエイミーの血痕が発見された。新妻失踪事件によってミズーリ州の田舎町に全米の注目が集まり、暴走するメディアによってカップルの隠された素性が暴かれ、やがて、事件は思いもよらない展開を見せていく。完璧な妻エイミーにいったい何が起きたのか・・・。
『セブン』や『ゲーム』『ファイトクラブ』『ソーシャル・ネットワーク』『ドラゴンタトゥーの女』等を手掛けてきた(私が大好きな作品ばかり!笑)デヴィッド・フィンチャー監督の最新スリラー作品。全体を通してフィンチャー作品独特の薄暗くてシャープな雰囲気が漂う中、予想のつかない洗練されたストーリー展開に最初から最後までグイグイ引き込まれていきました。音楽は『ソーシャル・ネットワーク』の時にアカデミー賞で作曲賞を受賞したトレント・レズナーとアティカス・ロスが今回も担当しており、混沌とした世界観を演出しています。公開直前にカップル限定試写会が開かれたのですが、その後参加者たちがどうなったのか追跡調査をして発表して欲しいです。私の友達は奥さんと一緒に本作を観た次の日、奥さんに花を買って帰ったそうです。未見の方で恋人がいる方は是非カップルで観ることをオススメします。結局フィンチャー作品過去最高の興行成績をたたき出すことになりました。
4. ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
http://marvel.disney.co.jp/movie/gog.html
幼くして地球から誘拐され、今や宇宙をまたにかけるトレジャーハンターとなったピーター・クイル(クリス・プラット)。とことん運がないくせに、自らを"スター・ロード"と名乗る男。そんな彼がある日、巨万の富を夢見て、パワーストーン<オーブ>を盗み出す。だが、銀河を滅亡させるほどの恐ろしい力を持つオーブを狙う悪党たちから追われる羽目に。それをきっかけに、危機また危機の冒険と、宇宙存亡を懸けた戦いに巻き込まれていく・・・。
マーベルコミックスの「Gardians of the Galaxy」を題材とした宇宙を舞台としたスーパーヒーロー映画。一日に劇場で二度同じ映画を観たのは今作が初めて。『ダークナイト』のようなシリアスなヒーローものではなく、明るくてコミカルでクスクス笑える作品。今まで観た映画の中で最高のオープニング、魅力爆発なキャラ達、文句無しのストーリー展開。興行収入も全世界で7億ドルを超え、主演のクリス・プラットは本作をきっかけにブレイク中。『インディ・ジョーンズ』のリブート版の主演候補として名前が挙がっているそうです。劇場字幕翻訳は当校の講師でもある林完治さんが担当、吹替翻訳は当社翻訳室で同じく当校の講師でもある佐藤恵子さんが担当しています。
3. アバウトタイム
イギリス南西部コーンウォールに住む青年ティム(ドーナル・グリーソン)は、両親と妹、そして伯父の5人家族。どんな天気でも、海辺でピクニックを、週末は野外映画上映を楽しむ。風変りだけど仲良し家族。そして迎えた21歳の誕生日、一家に生まれた男たちにはタイムトラベル能力があることを父から知らされる。タイムトラベルを続けて人とは違う人生を送るティムだったが、やがて重大なことに気がついていく。どんな家族にも起こる不幸や波風は、あらゆる能力を使っても回避することは不可能なのだと。そして、迫られる人生最大の選択・・・。
始めはただの恋愛映画かなと思って観ていたら段々と様子が変わってきて、この映画が伝えたいことに気付いた時には、良い意味で大きなショックを受けました。タイムトラベルを通じて主人公と一緒に人生とは何なのか・・ということを模索していく感じが面白い。終盤の展開には涙。テーマがテーマだけにやや重たい雰囲気になりがちだが、軽いノリで観てられるしユーモアのセンスが上品で抜群に良かったです。そして父親役のビル・ナイが最高。DVDが出たら定期的に観て自分を戒めようと思っています。
2. インサイド・ルーウィン・デイヴィス
http://www.insidellewyndavis.jp/
物語の舞台はまだマスコミやレコード会社などが発達していなかった1961年、NYのグリニッジ・ヴィレッジ。ライブハウスで歌うフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィス(オスカー・アイザック)は、最近何をやっても裏目に出てばかり。一文無しで知り合いの家を泊まり歩く日々。つい手を出した女友達からは妊娠したことを告げられ、おまけに仕方なく預かるはめになった猫にも振り回される始末。山積みになったトラブルから逃げ出すようにルーウィンはギターと猫を抱えて人生を見つめ直す旅に出る。
『ファーゴ』や『ビッグリボウスキ』等を手掛けたコーエン兄弟監督の最新作で、ボブ・ディランが憧れたデイヴ・ヴァン・ロンクというミュージシャンがルーウィン・デイヴィスのモデル。カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞。全体的にゆったりとしたテンポで進んでいくが、それが主人公の日頃のテンションを表しているかのようで心地よかったし入り込みやすかったです。そして歌が凄く良い。ルーウィン・デイヴィスがどういう人間なのかわかってきてから聞く彼の歌は半端じゃなく良かった。何度も何度も繰り返し観たくなるくらい自分にはハマりました。
1. インターステラ―
http://wwws.warnerbros.co.jp/interstellar/
地球の寿命が尽きかけていることを知った人類の物語。人類は存亡を懸け、そして愛する者の未来を守るために、新たな星を探すことを決意する。生きて帰れるかもわからない、重大な使命を担った宇宙への旅に選ばれたのは、まだ幼い子供をもつ父親だった。
最高でした。スケールの大きな題材をこんなにも繊細に描き切ったからこそ出る主題やラストへの説得力。憶測をはるかに凌駕してあそこまで感動させてくれた映画はちょっと思い浮かばないです。初見ではわからない理系の話しがちょいちょい出てくるのですが、細かいところがわからなくても関係なく面白かったです。その後色々調べたりして、理解した上で観てみるとやっぱり面白かったのと、友達の付き添いもあったりしてIMAXシアターで1週間で3回も観てしまいました・・・。金銭面では大ダメージでしたがこれからもずっと大切にしたいと思える映画になりました。アカデミア事務局でも去年一番話題になった映画でした。ネタバレ厳禁の映画だと思うので、未見の方はあまり情報を入れずにご覧ください。
以上が私の2014年劇場公開映画マイベスト10になります。
観ていない作品があれば、授業やお仕事の合間にでも、ぜひぜひご覧ください。
皆さんのベスト10やオススメ映画も教えていただけたら嬉しいので、アカデミアで原を見かけたときにはお気軽に声を掛けてくださいね。
【スタッフこぼれ話】2014年劇場公開映画マイベスト10~前編~
2015年1月19日 20:20
皆さん2014年は何本くらい映画をご覧になりましたか?映像にかかわる限り、やはり映画は観なくてはなりません!
まもなくアカデミー賞の発表になりますが、突然ですがここで私(原)の2014年劇場公開映画マイベスト10を発表したいと思います。
リンク先はいずれも公式サイトです。
10.
ジャッジ!
広告代理店に勤める新人クリエイター太田喜一郎(妻夫木聡)は、熱意はあるが腕がなく、いつも空回りばかり。そんな彼がひょんなことから権威ある国際広告祭の審査員をすることになり、とあるCMを入賞させられなければ会社をクビになってしまう、という事態に陥ってしまったため、入賞を目指し審査員の根回しに奮闘する。
東北新社グループの二番工房が製作に大きく携わっています。凄まじい業界人オーラを放つ爆笑必至のキャラを演じる豊川悦司氏が最高です。ギラギラしていてやりたい放題の彼を見られただけでも、見てよかったなと思えました。
9. 新しき世界
http://www.atarashikisekai.ayapro.ne.jp/
韓国最大の犯罪組織に潜入している警察官のジャソン(イ・ジョンジェ)は潜入してすでに8年が経過しており、組織の中でも重要な地位にまでのし上がったものの、身も心も限界に達している。上司であるカン課長(チェ・ミンシク)に警察官に戻りたい旨訴えるが、タイミング悪く犯罪組織の会長が急死。チャンスとばかりに、カン課長は「新世界」と名付けた作戦を実行に移していく・・・。
潜入捜査ものの王道なストーリーですが、チープさのない重厚感と緊迫感、それを演出する音楽、人物象や人間関係もしっかり描かれていて物語に入り込みやすい。組織の兄貴分であるチョン・チョン(ファン・ジョンミン)と主人公ジャソンの兄弟関係の描写は胸熱。『インファナル・アフェア』や『フェイク』がお好きな方は是非。
8. ベイマックス
http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html
両親を3歳の頃に亡くした主人公ヒロは現在14歳。天才的な頭脳の持ち主で、路地裏にあるロボット対戦の賭博場にこっそりとプレイヤーとして出入りする日々を過ごしている。将来の夢もなく才能を持て余している彼を見かねた兄タダシは、彼を自身の大学の研究室へ連れていき、それがきっかけでヒロも研究室に入りたいと強く思う様になる。しかし、謎の爆発事故に巻き込まれた最愛の兄であるタダシが亡くなり、ヒロは心を閉ざしてしまう。ある時突然タダシの作ったベイマックスというロボットが機動し、ヒロに話しかける・・・。
ディズニー作品ということもあり、ベイマックスというケアロボットと主人公ヒロの単なるほんわか感動ものかと思いきや、実はマーベルコミックのアメコミ作品が原案。原題は「Big Hero 6」、内容もヒーローものの映画にジャンル分けしてもいいくらいのもので、『アイアンマン』に近い印象。ただ、ベイマックスとヒロのコンビがとても可愛らしく、感動もあり、『ヒックとドラゴン』のような空を駆け巡るシーンの爽快感も◎。劇場ではベイマックスの可愛らしい仕草に、あちこちから何度もクスクス笑いが聞こえてきました。警察署のシーンでは、『アナと雪の女王』のハンス王子が指名手配犯として貼り出されている等、ディズニーものらしい隠し要素も有り。ベイマックスというキャラクターのコンセプトデザインはコヤマシゲトさんという日本人デザイナーが手掛けたようです。
7. あと1センチの恋
6歳からの幼馴染であるロージー(リリー・コリンズ)とアレックス(サム・クラフリン)は青春時代をいつも一緒に過ごした友達以上恋人未満の間柄。二人はお互いの夢のために、高校を卒業したらイギリスの小さな町を抜け出して、アメリカのボストンにある大学へ一緒に進学しようと話していた。しかし、ロージーは高校のクラスの人気者と一夜を過ごし、妊娠してしまう。アレックスには秘密にしたまま、2人はボストンですぐに再開することを約束し、アレックスはボストンへと旅立っていく・・・。
ラストまで実に12年もの間すれ違い続けるのですが、内容は典型的なボタンの掛け違い恋愛映画。しかし、主演のリリー・コリンズの反則的な可愛さとサム・クラフリンの実直で爽やかなイケメン(もちろんマッチョ)ぷりが最高で、物語のテンポも良く、全体的におしゃれで洗練されており、とにかく観ていて心地よかったです。
6.
ウルフ・オブ・ウォールストリート
http://www.wolfofwallstreet.jp/
26歳で証券会社を設立、年収4900万ドル(約49億円)を稼ぎ出し、10年間の栄光の果てに、36歳で楽園を追放された男、ジョーダン・ベルフォート。ウォール街の数ある豪快な伝説のなかでも特別スケールの大きな、彼の半生を描いた物語。
下品でおバカな描写が多いのでR指定の作品です。ジャブジャブ溢れてくるお金を湯水のごとく、遠慮無くド派手に使い倒します。さすがマーティン・スコセッシ監督、おバカ描写がもうかなりのレベルで、70歳を超えているだなんてとても信じられません。ディカプリオの相方役のジョナ・ヒルが良い味を出していて、チョイ役のマシュー・マコノヒーもかなりのインパクトを残します。ラスト間際のディカプリオのスピーチは圧巻。ディカプリオ出演作の中でも1、2を争うくらいに好きな映画になりました。
以上、10~6位を発表したところで、今回はここまで!
また近いうちに5~1位をアップします!
【映像・広告】新年からは・・・・
2015年1月 6日 21:46
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
昨年のことになりますが、映像編集クラスの撮影実習の授業にお邪魔してきました。
修了制作に向けてカメラの知識を学ぼうという授業です。
東北新社の協力のもとで実際に現場で使われている機材を使い、実際に触れ、撮影スキルや、編集に関係してくることまで展開していきました。
学生からしてみると、プロのカメラマンの指導、そして個人じゃとても買えないような金額の機材に触れられるということもあり、とても興味深いものになったと思います。
この授業、実は毎年4月から始まる1年コースの編集クラスにしかないのですが
編集だけでなくカメラ、機材のことに興味ある人にもお勧めかもしれません。
さて、撮影実習があるということは
そうです、修了制作の時期に突入しました。
編集クラスだけでなく、基礎クラスもです。
これから本格的に始まります。
毎年言っていますが、前年度の作品を超えるものを創ることが最低限の目標です。
前年度は都内のコンテストで選ばれる作品もあったので
今回もそこはクリアできる作品にしていきたいものですね。
完成はまだ先の話ですがアカデミアのホームページにも作品は載る予定ですのでお楽しみに!
【映像・広告】「5年後、広告とメディアはどう変わるのか?」(@アカデミーヒルズ)
2014年12月10日 10:45
六本木ヒルズの49階にアカデミーヒルズという場所がある。セミナーなどが行われるイベント会場とそれに併設された図書館と自由にPCなどを使って勉強や仕事などが出来るスペースがある。
この日は、同じフロアにある、ライブラリーの方も多くの人でにぎわっていた。そこで「六本木スクール」というセミナーがほぼ毎日、複数講座行われているということをある方のFacebookで知った。そして、今回、新たなセミナーのシリーズが始まった。
SPEEDA×アカデミーヒルズ「注目業界の5年後を読む」というシリーズ。
SPEEDAとは企業産業分野のあらゆる情報を集めた情報プラットフォームの会社らしい。
そして、このシリーズでモデレーターを務めるのが元東洋経済の編集者で、東洋経済オンライン元編集長でそのコンテンツの改革の旗手だった佐々木紀彦さん。佐々木さんは現在はニュースをまとめたWEBプラットフォームサービス「News Picks」の編集長をされている。実は、佐々木さんの出演された「ニッポンのジレンマ」(※ちなみに、その時の特集は「情報って何だ?WEB2・0は今」というもの)を先週見たばかりで、佐々木さんの著書を図書館に予約したばかりだった。
今回のゲストは、以前、電通ホールのイベントでも一緒に登壇されていた博報堂ケトルの嶋浩一郎さんと電通CDCの岸勇希さん。この二人が5年後の未来を語り、そして佐々木さんが司会するなんて面白そう!と思って早速応募した。募集後、数日でこのイベントは定員に達した。この日、100数十人は入るだろうアカデミーヒルズのカンファレンスホールがいっぱいになった。参加者は、学生から社会人まで幅広い。質疑応答の時間があったのだが、その時に質問された方の話を聴くと、メディア関係者、ITでのメディア関係、広告関係者、企業の広告担当、などなど多彩な人が適格で鋭い質問をされており、とってもレベルの高い観衆の中でのトークショウだった。
ちなみに、以前、電通ホールで行われた、イベントは、
「広告界を目指す若者たちへ!いま「広告」は何を目指すか。」Dentsu Design Talk vol.119 (@電通ホール)
2014年7月4日(金)15時半~17時半(@電通ホール)
スピーカー:嶋浩一郎、高崎卓馬、岸勇希
というもの。
その時の嶋さん、岸さんトークと同じく、岸さんのマックブックに内蔵されているランダムキーワードが出る方式でそのキーワードに対してお二人が語ると言うやり方で行われた。お二人が日ごろ考えておられるテーマに沿って、キーワードが設定されている。この日、取り上げられたキーワードは
「フィー?」
「給与(広告筋力)」
「1次取材」
「寛容性」
というものだった。
今回、一番気になったのが「1次取材」というもの。
このテーマで二人が話したのは、今回が初めてだったみたい。
まず雑誌「ケトル」なども作っているメディアの発信者でもある嶋さんから、現在の広告収入で記事を書き発行するというビジネスモデルが崩壊しつつある、ということを聴く。特にネットニュースは各種の新聞や通信社のサービスをまとめて発信しているに過ぎない。まとめサービスをやっている、あるプラットフォームでは、そこ独自のアルゴリズムを使って自動編集配信がなされているという。しかし、彼らは1次情報の送り手が情報を発信しているものに乗っかっているだけであって「1次取材」をして記事を発信し続ける人たちはこれからどうなっていくのか?ということをとても心配されていた。
その余白と余裕と体力がメディア業界になくなってしまうとどうなるのか?そして、その発信者たちが多様でなければならないとも嶋さんは言う。多様な側面からの意見が存在しないと健全なメディア状況ではないのでは?と嶋さんは警告する。
その複数の「1次取材」者たちを抱えることが出来るのか?インターネット社会がそれを変えてしまったのではという危機感を持っておられる。
それを聴いた岸さんは、それについてその場で考え続けておられたようである。
そして、これまで業界では常識となっていたジャーナリズムの独立性みたいなものがどんどんなくなって来ているのでは?ということをおっしゃった。ジャーナリズム憲章に「報道の独立性」を謳っているところがあり、以前は取材報道と広告は完全に分かれていた。広告会社が仕事で話すメディア担当者はあくまで新聞広告局でありTV局広告営業の人だった。それがネット社会になり崩壊しつつあるのでは?ということ。
言い換えると、広告とオリジナル記事の境目があいまいになってしまっているということでもある。
それって、受け取り側のメディアリテラシー教育も含めての問題になるのでは?とおっしゃっていた。どういった情報をどのように受け取るか?ということは、実は、私たちの国の民度にもかかわることなんじゃないかな?と思った。そのレベルを、どうやって上げていくのか?いまも、まだネット社会は未成熟な場所なのかも知れない。そして玉石混交の「情報」がある状態。その段階から次にもっと成熟した場所になるためには、ということで岸さんは仮説を唱えた。
極論かも知れないが、ネット社会の「1次取材」などを貴重なものとするルールみたいなものを制定することなどを、考えた方がいいのでは?というような話だった。
多様な「1次取材」者がいて、彼らの生活が守られつつ、その情報が大切にされ、裏取りなどがされた、きちんとした情報が複数の側面から発信し続けられるメディア環境の5年後であって欲しいというような内容でこのセミナーは終わりを迎えた。
岸さんが「セレンディピティ」という言葉を何度か使われた。
ウィキペディアから引用させていただく。
「セレンディピティ」とは、何かを探しているときに、探しているものとは別の価値あるものを見つける能力・才能を指す言葉である。何かを発見したという「現象」ではなく、何かを発見する「能力」を指す。平たく言えば、ふとした偶然をきっかけにひらめきを得、幸運をつかみ取る能力のことである。
こうした状況と逆のベクトルにインターネットの情報環境は進みがち。
ネット社会では、極論を言えば、好きなことやものだけに囲まれてその世界の中だけで一生が終わる。
地球46億年の歴史の中での進化は多様性と刺激から生まれている。
その大法則を無視したネットの世界は、実は、とても短期的なものなのでは?
とこの二人は感じている。
ネットという道具は道具として、
本質的に大切なコンテンツや情報というものを
どのように扱っていくのかということが
あらゆるメディアを扱う役割を持っている広告の仕事の未来として問われるだろう。
最後に岸さんが今、一番、注目しているのは「教育」であるということを伺った。熊本の「鶴屋百貨店」の社内教育制度などの例から始まって、現在、新たな展開が始まっているらしい。
個人的にこの話を聴いて思ったのは、日本人がどのように多様性を受け入れる社会になるのがいいのか?そして、教養教育を含め、改めてきちんと「教育」ということについて考えなければいけない時代になっているんだな。と実感した。いまさら文系?理系?などと言っていること自体がナンセンスな時代になった。
【スタッフこぼれ話】テクノの見張り番
2014年12月 2日 16:34
皆さんは金剛力士ってご存知でしょうか?
お寺の門で睨みをきかせている筋骨隆々な像です。仁王像として知られています。
実は最近当校の入り口にも、仁王像よろしく睨みをきかせている像があるのです。
その名も『98式イングラム』。知る人ぞ知る『パトレイバー』です!!
え!?知らない?
ご存じない方はこちらをご覧ください↓
http://patlabor-nextgeneration.com/index.html
かつて巨大ロボットと言えば、宇宙からの侵略者など未知の敵から地球を守るのが
使命でしたが、ガンダムの登場で「兵器」として人間同士が戦う道具となりました。
一方でパトレイバーは警察が運用する特殊車両として、市民の生活を守る存在と
位置づけられています。
東北新社では、かつて人気を博したアニメーション版の「次世代」として
新エピソードを展開しています。しかも『実写』です。
実物大のイングラムを制作し、臨場感溢れる作品となっています。
作品は第1章~第7章を劇場で2週間限定上映およびスターチャンネルでオンエアー。
その締めくくりとして『THE NEXT GENERATION パトレイバー』長編劇場版を、
2015年ゴールデンウィークに全国ロードショーする予定です。
現在、実物大イングラムは全国各地を巡りデッキアップイベントを行っています。
是非間近でご覧ください!!!
また、現実の警察とコラボしたこんなこともしています。
近所の交番で見かけた方もいるかもしれません。
そんなイングラムが守っている映像テクノアカデミアにも、クリスマスシーズン到来です。
当校エントランスは今、クリスマス仕様になっていますので、覗いてみてください。