【映像・広告】授業中...
2011年6月24日 14:44
こんにちわ。映像・広告クリエイター科エディターのLiNLiNです。【映像・広告】「DSJ2011 デジタルサイネージジャパン展」(@幕張メッセ)
2011年6月11日 13:45
この名前が付いた展示会が始まって今年で3年目。
INTERROP TOKYOと
IMC TOKYO(Interrop Media Convergence)の
二つの展示会と同時開催です。
毎年これから向かうべきインターネットの世界と
デジタルサイネージの方向を指し示してくれます。
今年は昨年と比べて大きな変化はなく、
クラウドコンピューティング、スマートグリッド、
セキュリティ対策、省エネ、などをテーマに
展示されているものが多かった。
強いて言うなら、3・11以降の展示会なので、
節電関連の展示が目立ちました。
そういえば、スティーブ・ジョブスがアップルの新製品発表会で
「i-cloud」の発表をしたのは先週のことです。
基調講演を聴く。
タイトルは「デジタルサイネージの次世代展開」
妹尾堅一郎、
東京大学知的資産経営統括寄附講座特任教授
独立非営利活動法人産学連携推進機構理事長
という長い肩書を持つ先生です。
国家が今後の指針となる、
「国際標準化特定戦略分野」(7分野15項目)
というのがあります。
これを見ると、この国が今後向かって行きたい
方向が示されていることがわかります。
1、先端医療(ips細胞などを初めとした医療)
2、水
3、次世代自動車
4、鉄道
5、エネルギーマネージメント
(スマートグリッド、省エネ、蓄電池)
6、コンテンツメディア
(クラウド、3D、次世代ブラウザ、そしてデジタルサイネージ)
7、ロボット
ということになっていいます。
これを見てもわかるように未来へ向けて
デジタルサイネージというのは、
重点戦略の分野なんだ!ということがわかります。
妹尾先生はここから日本の進むべき道を国家に提言しています。
その書類は厚さ数十センチにもなる膨大なものらしいのです。
この講演では、このような状況から
デジタルサイネージはどうなっていくのか?
どのようなビジネスモデルがあるのか?
ということを考えてください。
という提言が行われました。
結果は個々がビジネスモデルを構築し実行し、
その中から成功をするものが出てくる
ということを繰り返すしかないということでした。
今後、デジタルサイネージは、
官民共同の社会インフラにもなりえるとおっしゃっていました。
丸ノ内線の「新宿御苑前駅」などに設置されている
改札前の大型モニターは
まさにそのような機能を果たしています。
(現在は、列車遅延情報と電力使用量そして天気予報が中心。)
と、同時にサイネージにとって必須である
電力とネットワークの確保というのが
緊急時には必要になってきます。
そういった災害に強いサイネージが町の各所にあれば、
携帯が通じず、停電になったとしても、
災害時の情報がそこに呈示されることも可能になります。
どのようなモデルを、
いかに構築していくのかというのが
今後のわたしたちの課題です。
ネットワーク、デジタルデバイスインフラ、
コンテンツインフラ、
この三つが複合されたものがデジタルサイネージの特徴です。
その中のどの企業や個人が新たなビジネスモデルを開発し
プラットフォームを構築するのか?
ということが、今後、ますます問われてくるのかもしれません。
奈良の吉野から奈良市内へ電車で戻っていた妹尾先生は、
窓外にある1本の桜が満開なのを見ました。
夜だったので電車が通過するたびに
ライトアップされるシステムを作ればいいな
と思ったらしいのです。
これも、ひとつのデジタルサイネージと言えるのではないか?
とおっしゃっていました。
可能性をとことん追求し広げていくということも
重要なことなのかもしれません。
最後に妹尾先生は
アップル(いや、スティーブ・ジョブス)の
これまで行って来たビジネスモデルの方法を呈示して、
そこから何か推測出来るものがないか?
というようなことを暗示してくれました。
「i-cloud」とデジタルデバイス(i-phone、 i-pad 、macなど)を
組み合わせた先には一体何があるのだろうか?
こうしたことを考え続けるというのも
広告クリエイターの仕事です。
【映像・広告】「メガネ夫妻のイスタンブール旅行記」城山羊の会プロデュース(@こまばアゴラ)
2011年5月26日 10:30
以前、山内ケンジさんに勧められて青年団の公演を
この、こまばアゴラで見たのが1995年の「冒険王」だった。
アゴラは小さな小屋なので、今回は11日間で14ステージがある。
雨の降る中、こまばアゴラへ向かった。
舞台はマンションの一室である。
清潔で品のいい部屋。棚や小物が洒落ている。
真ん中に大きなテーブルがある。
ここは鈴木浩介と石橋けいの夫婦が住むマンション。
登場人物は、全員メガネをかけている。
荻上監督の「めがね」という映画があった。
そういえば、そこには、小林聡美が出ていた。
今の今まで、そのように全然見えなかった夫婦が、
こうして突然離婚するという事実を突き付けられると驚く。
とともに、何故そのようなことになってしまったのかと考え込んでしまった。
夫婦と言うのはとてもデリケートな存在である。
その夫婦関係を維持していくのには
二人のたゆまぬ努力が必要なのかもしれない。
妻は家に居て猫を飼っている。
夫は出版社に勤めており編集者をしている。
猫が亡くなるところからこの舞台は始まる。
石橋が猫の亡き骸のはいった段ボールを持って泣いている。
セリフの発声はことさら大きな声を出さずに極端に抑えられている。
以前、ポツドールの舞台でこのように抑制された発声のものを見たことがある。
鈴木の抑制された声が独特のトーンを形作る。
夫婦関係が微妙に歪み始める。
そしてその歪みが拡がるように現前の世界が歪み始める。
まるで地震のようにそれは拡がっていく。
2011年3月7日と8日のお話である。
折り込みに山内さんが書いていた文章を引用する。
この公演のホンを考えたり、書いたりしはじめる時期は、
だいたい3月半ばあたりだったので
なかなかフィクションを書くには向かないといいますか、
ほぼできない期間でありました。
なので、その時期の精神状態や、聞こえてくる言葉が、
ずいぶんと反映されているモノになりました。
夫婦の家に訪ねてくる音楽評論家の古館寛治と妻の永井若葉。
そして、その息子を演じるのが木村壮平。
奇妙な関係がかれらの登場によってさらにねじれる。
まるで安部公房の舞台のような、
そして描かれているテイストがヒッチコックの
乾いた不条理サスペンスにも似ているなと思った。
さらに大家さんである、大川潤子とその夫である岡部たかしが登場する。
石橋けいがとても魅力的で色っぽい。
これだけセクシーな石橋けいを描いたのは
城山羊の会でもはじめてのことだろう。
そのセクシーさと死が並行して描かれるという、
とても哲学的な話でもある。
性と死が描かれる奇妙な世界の不条理劇。
メガネの奥に隠された本当の視線はいったい?
緊張感の途切れない100分が続く。
「しーん」とした中、目を凝らして舞台を「じーっ」と
見るという経験が出来ます。31日まで。
【スタッフこぼれ話】映画をみると
2011年4月27日 14:33
ふと震災の後、久しぶりに大友克洋さんの「AKIRA」を観ました。
言わずとも知れたSFアニメの金字塔で、公開は1988年。
私は中学生の時にTVで観たのが最初でした。
かっこよくて今まで何度見直したか分かりませんが、久々に見たら今の不安な情勢とあいまってか
「恐ろしい映画だな」とまた違った見方になりました。
発達したきらびやかなビル群の間を対照的に暗い道路を不良少年たちがバイクで駆け抜ける街の様子が
今の少し暗いトーキョーと劇中のネオトーキョーが重なります。
アフレコではなくプレスコと呼ばれる音を撮った後に画が作成されたという事を今回調べて初めて知り
ました。
それがまた不良少年たちの悪ーい感じを出していてほんとに音声、音楽も素晴らしい。
23年前の作品とは思えない!
映画というのはどんなものでもメッセージが含まれているものと私は思います。
アキラでいえば、人間の手中に収まらない力をコントロールしようとして出来ない恐怖があることを伝えているのでは
と私は思っているのですがどうでしょう。
なんだか今の世界とも通じる気がしませんか?
そんな話を映像クリエーター科の映画マニアの宮田講師と話していると
宮田さんは震災をきっかけに黒沢明の「夢」を思い出した、と話してくれました。
日本中にある原子力発電所が地震によって次々崩壊していくという下りがあるとか...。
恐ろしいですね、ちなみに「夢」の公開は1990年です。
私は未見なのですが(映像編集者としてはどうかと思いますが許してください。)今度観たいと思っています。
楽しくて面白い映画も大好きですが、せっかく映像の勉強を始めたみなさんには
いろいろメッセージ性の強い作品もどんどん観てほしいと思います。
主張の手段を「映像」という手法に託した人々がたくさんいるのです。
作り手のメッセージに共感するのもいいですし、自分はそうは思わない!という作品があってもいいのです。
この人はどういう事を言いたかったんだろう、と考えるのもまた面白いものです。
そして考えた末、自分の考えが出てきたなら是非アウトプットして作品にしていって欲しいと思います!
(映像クリエーター科 Abbey)
【映像・広告】2010年度は、「サインボール」!
2011年4月25日 17:14
*「新宿御苑前 in out」の赤人です。
全学科は4月より開講しました。そのちょっと前の話・・・・
映像・広告クリエイター科では、3月の年度末に担当講師をお呼びして、「生徒全作品の講評会」~「修了式」~「講師謝恩を含めた懇親会」を行っています。その際、半年、1年、2年間の生徒の気持ちを込めた花束等の頂きます。今までに、色々なデコレーションの寄せ書き色紙4枚、フォトブック1部、Tシャツ4枚、パイプ煙草一式等を頂きました。
その時の、そのクラスのモチベーションの高さや思い出の濃さの現われと、その都度胸迫る思いで頂いてきました。因みに女子生徒が中心になった場合は色紙、男子生徒が中心の場合はTシャツになるようです。勿論、記念品があったクラスだけが、良いクラスだったわけではありませんが・・・2010年度生は「かわいいブーケ」と修了制作が日刊スポーツだったので、硬式ボールに「寄せ書きのサインボール」+「笑顔」で卒業していきました。
3年B組のようなボード
ブーケ&サインボール
2011年度はどんなサプライズとスーベニールを残すクラスになるでしょうか。教外別伝!