【声優・俳優】ついにコラボ授業終了!(試写会&表彰式)
2011年11月18日 10:52
長かったコラボ特別授業、ようやくゴールの日を迎える事が出来ました。
秋晴れの11月13日(日曜)、このイヴェントの参加者ほとんどが待ちに待ったこの日に集合しました。
朝10:00より試写会開始。
AチームBチームCチーム・・・の順番で、6チームの苦労した日本語吹替完成作品が次々と上映されます。
作品はテレビシリーズ「フレンズ」のとある話数。
試写会に集まった面々の真剣な表情。そりゃそうです、5ヶ月もかけて作り上げた自分達の日本語版、真剣にならない方がおかしい!
ある人はため息、ある人はホッとした表情、色々色々。
そんなこんなで試写会が進行中のとき、別の場所では11:30分より、選考会が始まっていました。
審査員は下記の通り。カッコ内は代表作です。
・吹替ディレクター・伊達康将
(「モンティー・パイソン」「冬のソナタ」「トンイ」)
・映画翻訳者・平田勝茂
(「ロード・オブ・ザ・リング」「スター・ウオーズ」「Xファイル」)
・俳優・声優:田原アルノ
(「オーシャンズ11・13」「タイタニック」「ハルク」「ドラえもん」)
・
映画翻訳者・映像翻訳科学科主任・鈴木吉昭
(「ガールフレンド・エクスペリエンス」「サブリナ」「シャレード」)
・アカデミア事務局長・小柳剛
以上5名で行われました。
代表作をご覧になればお分かりの通り、業界の重鎮にして、いずれも一家言ある方々ばかり、侃侃諤諤(カンカンガクガク)の議論が繰り広げられたのは言うまでもありません。
審査基準は、日本語吹替版として完成度の高いものはどの作品か?です。
一口に完成度と言っても、翻訳と演技の総合的アンサンブルを見なければならなりません。翻訳が良ければ演技がイマイチ、演技が頑張っていれば翻訳がイマイチ、翻訳の前半はGOOD!なのだけれど、後半に来ると「なんでこの様になるんでしょう?」という状態の連続なのです。
選考会は1時間の予定、12:30分までなのですけど、順位が決まったのは12:25分とギリギリ、そこまで議論は白熱したのでした。
さてお待ちかねの表彰式。成績はこの様になりました。
1位:Dチーム
2位:Cチーム
3位:Fチーム
順位はこの様についたものの、全チームほぼドングリの背比べ状態でした。審査員の一人、某氏曰く「低位混戦だね」。苦しい選考であったようです、ムムム・・・・・
さて会の最後はサプライズゲスト:安達忍先生の登場。
今年からアカデミアの講師を務められている先生は、今回の作品「フレンズ」のレギュラー、レイチェルを演じていました。
6チームの完成品を全部見ていただいた安達先生からは、キツイ総評をいただきました。
"演技とはただ演じるのではありません、相手と台詞のキャッチボールをする事が演じることです"
安達先生、有り難う御座いました。
最後に審査員より、今回このコラボに参加した皆さんにぜひお願いしたいこと。それは
今回の経験で学んだことを何度も反芻し考えよ、そして決して忘れるな!
だそうです。
【映像翻訳】「特別講座を終えて」~林完治さんにコメントいただきました~
2011年11月12日 16:38
新しい短期クラス「林完治の字幕翻訳トレーニング特別講座」が11月5日(土)に終了しました。
今日は担当講師の林完治さんにまとめのコメントをいただきましたのでご紹介します。
■特別講座を終えて
8月20日に始まった特別講座も先日プラス1回の授業を終えて無事終了しました。受講対象者を限定しない半ば実験的な講座でしたが、少しは生徒さんたちの役に立てたのではないかと思います。
講座の基本は、ひとつひとつの字幕がどうのこうのというより、映画の理解、全体的なアプローチの仕方、翻訳者としての気構えなどに力点を置いたつもりです。どう訳していいか分からない人にはある程度の指針となり、すでに仕事をしている人にはもう一度基本に立ち返る機会になれば幸いです。
ひとつ苦言を呈すれば、原稿の書き方が雑な人が多いということでしょう。プロを目指すのなら、読みやすいものを書くことが基本です。これからは読み手のことを考えた原稿を書くように十分注意してほしいものです。
最後に、「これをやれば字幕はうまくなる!」が講師としての目標です。次回はさらにパワーアップした講座にしたいと思いますので、ぜひ期待していてください。
【映像翻訳】水谷美津夫講師の映画精読ゼミ 受付中!
2011年11月11日 16:43
英語力の強化を目的とした冬~春恒例のミニ講座「映画精読ゼミ」が11月26日(土)から始まります。
ある映画を題材に、すべての台詞の"役割"を分析しながら翻訳していき、作品を丸ごと読みくだいていきます。
行間を読んだり、ニュアンスを把握するとともに、前置詞や冠詞や時制といったものを「書き手がどのように意図して使っているか」を分析することで英語をきちんと読み込み、"映画を読む力"を養いましょう。
在校生・卒業生なら誰でも受けられます。申込みはお早めに!
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【映像翻訳】イカロス現る!
2011年11月 2日 15:36
ダイダロスは翼を造り、自分とその息子イカロスの・・・。ではなく、来てくれたのはイカロス出版さん。語学関連だけでなく航空機や鉄道、ミリタリー、フラダンス、キャビンアテンダントなどさまざまなジャンルの書籍を出している出版社です。今回は、映像翻訳科と声優俳優科が力を合わせて海外テレビドラマの日本語吹替版を作るという「コラボ特別授業」を取材していただきました。
いよいよレコーディングスタジオに入って台詞を録音するという日、演技する声優俳優科の学生の緊張感、コントロールルームで見守る映像翻訳科の学生の緊張感が伝わってきます。この模様はイカロス出版「通訳者・翻訳者になる本」(2012年1月発売)に掲載されるそうです。
また、映像テクノアカデミア公式HP「コラボレポート」にも詳しく載っていますので是非ご覧ください。
http://www.vta.tfc.co.jp/topics/collabo_report2011.html#111101
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【映像翻訳】映像翻訳科 入門科の秋学期がスタート!
2011年11月 1日 16:17
映像翻訳科 入門科の秋学期がスタートしました。
初日の10/20(木)は映像翻訳についての概論に引き続き、恒例のpizzaを食べながらの自己紹介。英語が好きな人・得意な人、映画が大好きな人、海外のテレビドラマを見まくっている人、18歳までアメリカで生活していた人、海外へ行ったことがない人。
様々な入学理由やバックグラウンドを持った学生たち。
今年も楽しいクラスになりそうです。
翌週10/27(木)の2回目の授業では、字幕の基本的なルールとその記入の仕方についての講義。
それに引き続き、"Is this the elevator?" で始まる、ある有名な作品の一部を実際に翻訳。翻訳する楽しさを少しは味わえたのではないでしょうか。
来週の川又講師からすでに宿題が出ています。「グラン・トリノ」を字幕で見てくること。ある意味、"Welcome to the real world." さて、この台詞が出てくる映画はなんでしょう?
映像翻訳科 鈴木