映像テクノアカデミア

Techno Voice スタッフが綴る公式ブログ

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【映像翻訳】台本がアップしました

2011年8月23日 11:17

夏から秋にかけての特別企画「映像翻訳科と声優俳優科のコラボ特別授業」の途中経過をお知らせします。

 

(コラボ授業をご存知ない方はこちらをどうぞ)

http://www.vta.tfc.co.jp/topics/collabo_report2011.html

 

映像翻訳科全6チームの暫定完成台本が上がってきました。

2011コラボ台本 007.jpg

 

 

 

 

 

各チームとも苦労してやっと仕上げた翻訳原稿です。

ただし、これで終わりではありません。

これから声優俳優科チームとの合同レッスンに入ります。各キャストが実際に映像に合わせて演じてみると、いろいろと問題が出てくるかも知れません。尺が長い、足りない、意味がわかりづらい、ほかにも厳しい指摘を講師から受けることになるでしょう。

それらを踏まえて、より良い台本に仕上げていって欲しいと思います。

 

合同レッスンの詳しい模様は公式HPコラボレポートで後日ご紹介します。

(p)

【映像・広告】「夏季短期特別セミナー2011 その2」草川衛 AC専務理事(@映像テクノアカデミア)

2011年8月22日 11:06

19日の金曜日に来て頂いたのは
ACジャパンの専務理事の草川衛さんでした。
草川講師②IMG_2710.JPG    草川さんからは、「公共広告は世界を救うだろうか」というタイトルで、
丁寧に誠実に、ACジャパンの現状と、
予想されるであろう未来について語って頂きました。
3・11日の大震災の後、全ての放送局が報道番組一色になりました。
3月14日から日本民間放送連盟は広告解禁を支持したのですが、
ほとんどの広告主は「自粛」の対応をとりました。
そこで大量に流されることになったのがACジャパンのCMでした。
今年は、そういう年だからこそ、
ACのことについて語ってもらおうと思い草川さんに来て頂きました。

オンエアー当初から
「エーシー♪」

のサウンドロゴばかりが
耳につくなどの意見があり、急遽サウンドロゴを外す
改訂をしたり、
震災直後に新たなACの素材を作るべく
急いでその準備をした
というようなリアリティのあるお話を伺うことが出来ました。

ACジャパンの前身である公共広告機構が発足したのは
1971年のことです。今年で丁度40年になります。
ACの成り立ちから仕組みそして
どのような種類のキャンペーンをしているのかを
系統だって知ることが出来ました。
40年経つと4マス(テレビ、ラジオ、新聞、雑誌)だけの
メディアではコミュニケーションが立ちいかなくなりつつある。
そしてこれからに向けて、WEBの利用や
ソーシャルメディアの利用を考えていかなければいけない時代となった。
というような話も伺うことが出来ました。

震災後、様々なACのCMが新たに作られて流されました。
みなさんもその頃に大量に流れた
ACのCMを覚えていることと思います。
あの頃のわたしたちは、毎日テレビにかじりつき震災後の報道を注視していました。
ACにはそれらのCMを見た視聴者から
様々な意見が寄せられるそうです。
そしてクレームが来るものとそうではないものとがあるらしいと聞きました。
クレームが少ないのはドキュメント的な要素が大きいもの。
実際の事実や実際にあった映像を編集したものに関しては
生活者の方々に
受け入れられたそうです。

この話には広告がもっている根源的なものが含まれています。

広告表現とは基本的に「虚」なものである。
「虚」で描かれる世界が楽しかったり夢があったりするものであることも
一つの事実なのでしょう。
しかし「実」という現実が大きすぎる場合、
「虚」を描くことが空虚に見えてくるのではないか?
というジレンマがある。
「虚」のフレームの中でも「正義の押しつけ」や「上からの説教」とならない
配慮を持って生活者に語りかけることがポイントです。

そして、ACジャパンの表現でとても重要なポイントは

「解決への指針が示せるもの」

ということ。どちらにも解釈できるものや、解釈を
生活者にゆだねてしまうものは現状では
なかなか難しいということをおっしゃっていました。
これは海外の公共広告との大きな違いでもあります。
海外では解決の指針を示さなくても、
問題を提起することの強さがあれば、それでいいということが実際にあります。

個人的に一番興味深かったのが
地域で実際に制作された最近のACのCMでした。
その中でも7月からのオンエアー予定が
1カ月遅れて8月となった東北地方の「復興を目指して:笑顔の花」というもの。
アーティストのキマグレンが
気仙沼の小学校に実際に行きイベントを行った
もようを撮影したドキュメントタッチのものでした。

広告の宿命とでも言える「虚」のフレームの中で「実」をどのように伝えていくのか?
ということの困難がある。
このことを知り、制作していくことが
今後の公共広告のクリエイターに求められていく課題であると感じました。
「実」のなかの手法の一つとして
ドキュメント的なるものというのがあるのでしょう。

そして最後に来年のACの大きなテーマのことを語られ
草川さんの講義は終了しました。

講義終了後の質問も、「生きる」という根源的なものに関する質問がいくつかあり。
このことをきちんと考えるのが
これからの広告クリエイターの役割であるのだなと改めて感じました。草川講師①IMG_2703.JPG

【映像・広告】「夏季特別短期セミナー」はじまる!

2011年8月17日 12:11

1回目は、中島信也さんと山本真希さんの

東北新社CMディレクター対談

お盆の終盤にもかかわらず多くの参加者に恵まれ、

熱のある講義となりました。

今回の講義の題名は

「今だから、明日に向かってクリエイターの生トーク」というもの。

第一夜ロングIMG_2677.JPG

キャリア30年になる中島信也取締役

キャリア数年の山本真希さんが、

実際にどのようにしてCMディレクターになり現在どのようにしているのか?

ということが対比的に語られ、

興味深い講義になりました。

 

中島信也取締役にファシリテーターの役割も果たしていただきながら

講義の進行していただき、

山本真希さんがそれに応え、ストレートに

現在の仕事と心情を伝えてくれました。

その二人の掛け合いが真摯に伝わって来て、見ているものを魅了しました。

今年は、業界以外の方も何人か参加があり、

幅広い層が見に来てくれました。

 

ツイッターでのイベント情報発信は

1日前と3時間前という金言を信じ(by津田大介)

アカデミアのツイッターで発信したところ、

発信直後に数名の応募があるという経験をし、

ソーシャルメディアって凄いな!と感じました。

 

実際の講義は、中島信也さんが、

どのような生い立ちで、どうして業界に入ったのか?

そして、今に至るのか?ということが良く分かる講義でした。

中島信也さんは、学生時代に進路を決めかねているとき、

周囲の人に勧められ、その方向に素直に進んで行ったら

今の自分があったと語っていました。

それは見識のある大人たちが、中島信也さんのことを良く見ており

適切な場所へ導いてくれるという才能が中島信也さんにもともと

あったのでしょう。

人の話を良く聞き素直に自分を出すという性格があったからこそ、

今の中島信也さんがあるのだと思いました。

 

一方、山本真希さんは

高校生の時から実際にコンピュータを使い、

TVCMのようなものを作っており

多摩美からストレートに自分の進みたい道に進んでいったということが

良く分かりました。

山本さんは自分の信念に素直に従い

そのための編集や画像加工の技術を学生時代に学び、

自分でカメラを持ち、映像制作に関しては、

ほとんど全てのことが一人で出来てしまいます。

若手ディレクタ-なので、来る仕事は予算が厳しかったり

スケジュールがタイトなものばかりです。

しかしながら、

そこにどうやって向き合い、自分なりの映像を作っていくのか?

ということを、本当に楽しそうに語っていました。

 

プロフィールに書かれていた言葉

 

「寝るより食べるより映像が好き!」

 

という言葉はまさに彼女にぴったりの言葉だと思いました。

対談の時に中島信也さんが山本真希さんに向かって、

 

「君の仕事の仕方は森本千絵さんに似てるなあ!」

 

と言われたのは最大の賛辞じゃないでしょうか?


第一夜2人IMG_2684.JPG

 

二人の対比的なバイオグラフィーには

実は共通したことがあります。

 

きちんと、人と向き合って自分を素直に出しながら映像を作っていくこと。

 

そのことが東北新社の企画演出部の伝統なのかも知れません。

たとえば、中島信也さんの現場は100名近くのスタッフが集まる場所であり、

いまの山本真希さんの現場は数名のスタッフが集まる場所であっても、

映像を作ることは同じで、その情熱の大きさも同じだと実感しました。

 

10年後、また、この二人の対談を映像テクノアカデミアでやりましょう!

ということで一組目の講義は終わりました。

 

受講者の方から3・11以降のCM広告業界の変化についての質問があり、

実際に山本真希さんが震災後にやった活動や、

その後、現地にヴォランティアに行った話をうかがい、

中島信也さんからは、震災直後の広告業界の対応などについて

率直な意見と実際に起きたことについて

丁寧に答えていただきました。


【映像翻訳】満員御礼!

2011年8月12日 15:14

林完治さんの新クラス「林完治の字幕翻訳トレーニング特別講座」は、受講者すべての手続きが済み定員満了となりました。キャンセル待ちの方、大変申し訳ありませんが次の機会をお待ちください。

開講はいよいよ来週の土曜日。林さんによれば「今までにないスタイルで字幕翻訳の基本をたたき直す」とのことですので、どんな授業になるか楽しみです。乞うご期待。

(p)

【お知らせ】ブログの更新が!

2011年8月 8日 16:57

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事務局スタッフがリレーで綴る個性あふれるブログも、Twitterとともによろしくお願いします。
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