【映像・広告】「夏季特別短期セミナー」はじまる!
2011年8月17日 12:11
第1回目は、中島信也さんと山本真希さんの
東北新社CMディレクター対談。
お盆の終盤にもかかわらず多くの参加者に恵まれ、
熱のある講義となりました。
今回の講義の題名は
「今だから、明日に向かってクリエイターの生トーク」というもの。
キャリア30年になる中島信也取締役
キャリア数年の山本真希さんが、
実際にどのようにしてCMディレクターになり現在どのようにしているのか?
ということが対比的に語られ、
興味深い講義になりました。
中島信也取締役にファシリテーターの役割も果たしていただきながら
講義の進行していただき、
山本真希さんがそれに応え、ストレートに
現在の仕事と心情を伝えてくれました。
その二人の掛け合いが真摯に伝わって来て、見ているものを魅了しました。
今年は、業界以外の方も何人か参加があり、
幅広い層が見に来てくれました。
ツイッターでのイベント情報発信は
1日前と3時間前という金言を信じ(by津田大介)
アカデミアのツイッターで発信したところ、
発信直後に数名の応募があるという経験をし、
ソーシャルメディアって凄いな!と感じました。
実際の講義は、中島信也さんが、
どのような生い立ちで、どうして業界に入ったのか?
そして、今に至るのか?ということが良く分かる講義でした。
中島信也さんは、学生時代に進路を決めかねているとき、
周囲の人に勧められ、その方向に素直に進んで行ったら
今の自分があったと語っていました。
それは見識のある大人たちが、中島信也さんのことを良く見ており
適切な場所へ導いてくれるという才能が中島信也さんにもともと
あったのでしょう。
人の話を良く聞き素直に自分を出すという性格があったからこそ、
今の中島信也さんがあるのだと思いました。
一方、山本真希さんは
高校生の時から実際にコンピュータを使い、
TVCMのようなものを作っており
多摩美からストレートに自分の進みたい道に進んでいったということが
良く分かりました。
山本さんは自分の信念に素直に従い
そのための編集や画像加工の技術を学生時代に学び、
自分でカメラを持ち、映像制作に関しては、
ほとんど全てのことが一人で出来てしまいます。
若手ディレクタ-なので、来る仕事は予算が厳しかったり
スケジュールがタイトなものばかりです。
しかしながら、
そこにどうやって向き合い、自分なりの映像を作っていくのか?
ということを、本当に楽しそうに語っていました。
プロフィールに書かれていた言葉
「寝るより食べるより映像が好き!」
という言葉はまさに彼女にぴったりの言葉だと思いました。
対談の時に中島信也さんが山本真希さんに向かって、
「君の仕事の仕方は森本千絵さんに似てるなあ!」
と言われたのは最大の賛辞じゃないでしょうか?
二人の対比的なバイオグラフィーには
実は共通したことがあります。
きちんと、人と向き合って自分を素直に出しながら映像を作っていくこと。
そのことが東北新社の企画演出部の伝統なのかも知れません。
たとえば、中島信也さんの現場は100名近くのスタッフが集まる場所であり、
いまの山本真希さんの現場は数名のスタッフが集まる場所であっても、
映像を作ることは同じで、その情熱の大きさも同じだと実感しました。
10年後、また、この二人の対談を映像テクノアカデミアでやりましょう!
ということで一組目の講義は終わりました。
受講者の方から3・11以降のCM広告業界の変化についての質問があり、
実際に山本真希さんが震災後にやった活動や、
その後、現地にヴォランティアに行った話をうかがい、
中島信也さんからは、震災直後の広告業界の対応などについて
率直な意見と実際に起きたことについて
丁寧に答えていただきました。