【】歴史に学ぶ
2011年5月26日 18:34
歴史の中には嘘のような、でも興味深いエピソードが多数あって、それが歴史の魅力のひとつでもある、と思います。
戦国時代、徳川四天王の一人に本田忠勝という武将がいました。
甲冑姿が特徴的で、全身黒尽くめに兜には鹿角、大きな数珠を襷がけにして、肖像画を見たことのある人は分かると思いますが、顔はほとんど鬼のような形相です。
そんな忠勝が愛用した槍が名槍「蜻蛉切(トンボ)」。何故「トンボ」か?徳川四天王の一人に名を連ねるほどの猛将が「トンボ」を切って、何が名槍の所以なのか?虎退治で有名な加藤清正と比べると見劣りするのでは?と思ってしまいますが違うのです。ちゃんと名槍たる所以があるのです。
「蜻蛉切」にまつわるエピソードによると、槍の穂先にトンボが止まった瞬間、音も無く体が真っ二つにスパッと切れた、というから凄い!さらに言えばこの「蜻蛉切」で数多くの合戦に出陣し、徳川家康の天下取りを支えたにも関わらず、忠勝は生涯かすり傷ひとつ負わなかったというから凄い!
この春より映像テクノアカデミアを卒業し、映像業界で働き始めた皆さん、またこれからアカデミアで映像業界を目指す皆さん。映像業界も体が資本です。体調には気をつけて技術の向上に励んでください。
(it)
【映像・広告】「メガネ夫妻のイスタンブール旅行記」城山羊の会プロデュース(@こまばアゴラ)
2011年5月26日 10:30
以前、山内ケンジさんに勧められて青年団の公演を
この、こまばアゴラで見たのが1995年の「冒険王」だった。
アゴラは小さな小屋なので、今回は11日間で14ステージがある。
雨の降る中、こまばアゴラへ向かった。
舞台はマンションの一室である。
清潔で品のいい部屋。棚や小物が洒落ている。
真ん中に大きなテーブルがある。
ここは鈴木浩介と石橋けいの夫婦が住むマンション。
登場人物は、全員メガネをかけている。
荻上監督の「めがね」という映画があった。
そういえば、そこには、小林聡美が出ていた。
今の今まで、そのように全然見えなかった夫婦が、
こうして突然離婚するという事実を突き付けられると驚く。
とともに、何故そのようなことになってしまったのかと考え込んでしまった。
夫婦と言うのはとてもデリケートな存在である。
その夫婦関係を維持していくのには
二人のたゆまぬ努力が必要なのかもしれない。
妻は家に居て猫を飼っている。
夫は出版社に勤めており編集者をしている。
猫が亡くなるところからこの舞台は始まる。
石橋が猫の亡き骸のはいった段ボールを持って泣いている。
セリフの発声はことさら大きな声を出さずに極端に抑えられている。
以前、ポツドールの舞台でこのように抑制された発声のものを見たことがある。
鈴木の抑制された声が独特のトーンを形作る。
夫婦関係が微妙に歪み始める。
そしてその歪みが拡がるように現前の世界が歪み始める。
まるで地震のようにそれは拡がっていく。
2011年3月7日と8日のお話である。
折り込みに山内さんが書いていた文章を引用する。
この公演のホンを考えたり、書いたりしはじめる時期は、
だいたい3月半ばあたりだったので
なかなかフィクションを書くには向かないといいますか、
ほぼできない期間でありました。
なので、その時期の精神状態や、聞こえてくる言葉が、
ずいぶんと反映されているモノになりました。
夫婦の家に訪ねてくる音楽評論家の古館寛治と妻の永井若葉。
そして、その息子を演じるのが木村壮平。
奇妙な関係がかれらの登場によってさらにねじれる。
まるで安部公房の舞台のような、
そして描かれているテイストがヒッチコックの
乾いた不条理サスペンスにも似ているなと思った。
さらに大家さんである、大川潤子とその夫である岡部たかしが登場する。
石橋けいがとても魅力的で色っぽい。
これだけセクシーな石橋けいを描いたのは
城山羊の会でもはじめてのことだろう。
そのセクシーさと死が並行して描かれるという、
とても哲学的な話でもある。
性と死が描かれる奇妙な世界の不条理劇。
メガネの奥に隠された本当の視線はいったい?
緊張感の途切れない100分が続く。
「しーん」とした中、目を凝らして舞台を「じーっ」と
見るという経験が出来ます。31日まで。
【お知らせ】今年も実施!「コラボ特別授業」
2011年5月20日 12:16
「映像翻訳科」「声優・俳優科」2学科対象のコラボ特別授業を今年も実施いたします。スタートは6月、対象となるクラスの生徒のみなさん、ぜひ参加をしてください。
言うまでもなくこの特別授業は、普段の授業ではなかなか出来ない、両学科協同で一つの日本語吹替版を創ろうという授業です。
とあるシリーズの1話、30分作品全体を、映像翻訳科が翻訳をし、その翻訳台本を基に声優・俳優科が演技・アフレコをして日本語版を創るもの。参加生はグループを組み、各々が日本語版を創り、優劣をきそうコンクール形式になります。
両学科生にとって、日本語吹替を創るということは、頭では理解していても、実際は始めてのことばかりの体験になるはずです。翻訳科生にとっては、自分の翻訳台本が、声優によって実際に演じられ日本語版になる体験。声優・俳優科生にとっては、自らが演じた演技が録音され日本語版になり、それを試写できる体験。そしてなによりもお互いが、お互いのパフォーマンスについて意見を述べ、話し合い、協同でより良い作品(日本語版)を創りあげる体験。
どのグループが最優秀賞を獲得するか、今年はどんなドラマやハプニングが飛び出すか、事務局は今から楽しみにしております。
なお授業の目的、スケジュール、参加対象クラス等はすでに教室に告示されています。また昨年度のコラボ授業レポート で去年の様子をごらんいただけます。
【スタッフこぼれ話】I LOVE MOVIE!!!
2011年5月20日 10:51
こんにちは、momoです!
最近ある映画のリピーターになってから
ひんぱんに映画館に出没してます♪
映画といえば、映像翻訳科の卒業生で
現在活躍されている翻訳者の方の中には
「洋画好き」の方が結構いらっしゃいます。
幼い頃から親の影響を受けて、とか
大人になってから映画館に入り浸るようになって、とか
きっかけはそれぞれですが、皆さん最初は、
どこにでもいる普通の「洋画好き」な人だったのです。
今バリバリ翻訳の仕事をされている方でも
スタートはそれだったと思えば、
ちょっと親近感が湧いてきますよね♪
さて、映像翻訳科の一番初級の入門クラスでは
初回の授業の後の懇親会で受講生ひとりひとりに
簡単な自己紹介をしてもらうのですが、
やっぱり「洋画好き」な方は必ずいます。
他にも「海外ドラマ好き」や
「あるハリウッドスターのファン」など
同じく小さなきっかけから
映像翻訳を学びはじめた方がたくさんいます。
この中からまた後の翻訳業界のスターが生まれたらと思うと、
勝手ながらわくわくしてきてしまうmomoなのでした♪
ちなみに,ある映画というのは「邦画」ですが・・・(笑)