映像テクノアカデミア

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【映像・広告】"ロジック"と"エモーション"

2015年7月22日 11:25

先日、映像編集クラスにて作品講評会を行ったのですが、その時に宮田講師が仰っていた言葉で

「映像編集で大切なものは"ロジック"と"エモーション"だ」

というものがありました。

宮田講師から何度もこの話は聞いているのですが、聞くたびに全くその通りだと感心させられてしまいます。


映像編集という話を聞くと、まず感性など才能が大事なのでは?と思ってしまいますが、まずは"ロジック"が重要になってきます。

確かにミュージックビデオなどを見て映像編集に興味を持った人はそう思うかもしれませんが、大きな前提として「映像で何かを伝える」というものがあります。

まず編集するときに考えることは「この映像で何を伝えたいのか?」です。

編集していて、出来がいいか悪いか分からなくなった時には、まず「何のための映像か」を考えれば自ずと修正ポイントが見えてくるはずです。

そして状況をわからせるためにLONGから入って、UPでアクションを認識させて、迫力を出したいからUPのカットを連続させてみたり、1カットずつ極めてロジカルに考えて「伝えたいもの」を表現していくのが編集です。


「伝えたいもの」を伝えられれば映像の目的は達せられるわけで、一応の完成の形になりますが、それだけでいいのかというとそうではありません。

「伝えたいもの」を伝えるだけでは「言いたいことはわかるけど面白くない」ものになってしまいます。

ここで必要になるのが、編集で大切なもう一つの要素である"エモーション"です。

映像がどれだけ感情に訴えかけてくるかということです。これがあるかないかで映像の良し悪しが決まります。

実際の仕事でも、編集して見てみた後に「こういうことで、あっているよね?」という疑問が湧いたときは"エモーション"が足りないということです。


では"エモーショナル"な編集にするにはどうすればいいか?

それは、まず自分がどう感じるかであり感性によりますが、それを構成するものは登場人物の表情だったり、動きだったりします。

"エモーショナル"な編集にすることは非常に難しいところではありますが、同時に編集の面白いところでもあります。


"ロジック"と"エモーション"のニ重のチェックをクリアしてやっと完成に至るのですが、今回の講評で"エモーション"が足りなかった人は、次回の課題ではよくチェックしてみてください。


よい作品になることを期待しています!

 

川村(映像編集講師)

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