【映像・広告】「第53回学生広告展」第57期東京学生広告研究団体連盟@国立オリンピック記念青少年総合センター
2012年11月 1日 16:40
東京学生広告研究団体連盟、略して「東広連」は法政大学、東洋大学、東京経済大学、実践女子大学、明治学院大学、日本大学の6大学の広告制作を主な活動とする団体です。その団体が主催する、年に1度の最大のイベントがこの「学生広告展」。
数カ月前に課題が発表され、その成果をこの会場で披露して審査してもらうというものです。オリンピック記念青少年総合センター「カルチャー棟」の大ホールには多くの学生たちが集まっていました。
1千人近く入るだろう、大ホールの半分以上の座席に、これらの大学の広告研究会の学生たちが座っていました。みんなきちんとスーツを着て、プレゼンテーションをきちんとやる、プレゼンテーションをきちんと聞く、という姿勢が出来ているのが格好良かったです。
歴史の長い学生広告展。このイベントを通じて広告制作に興味を持った学生はとても多かったに違いありません。そして、その後、広告業界に入って活躍している卒業生がたくさんいます。「みんな素直でさわやか!」最近の若者・学生に感じる傾向はここでも変わりません。
受付もきちんとしていて、そこで写真のようなリーフレットをいただきます。会場手配から運営進行、リーフレットのデザイン、制作までをすべて彼らの手で行っています。大ホールの壇上には男女の司会進行役がおり大スクリーンに映像が投影され進行していきます。今回、このイベントに見学に行ったのは、映像テクノアカデミアの講師でもある高田豊造講師(博報堂)が審査員を務めていたからなのです。
この広告展は驚くべきことに毎年、広告主さんを探し出し、冠スポンサーになっていただくようにお願いしています。そして、広告展で、その広告主の課題を学生たちが考え制作し発表するのです。とても実践的な試みを学生だけでやっているということに驚きました。そして、それを審査する審査員も実際の広告業界の現場の方々。高田講師をはじめとし、大広、電通、面白法人KAYAK,日本広告制作協会(OAC)からも参加されており、合計5名の方が審査にあたりました。今年の広告主は「H.I.S.」。朝から夕方までプレゼンテーションは続きました。「トータルプロモーション」「グラフィック」「ラジオCM」「TVCM」「広告コピー」の5部門の発表がありました。各大学の各チームがそれぞれの成果をプレゼンテーションしながら発表してゆきます。今年の学展大賞は 東京経済大学のラジオ作品『クローゼットの中の世界』でした。
この光景を見ていると広告の制作をやってみたい、広告のキャンペーンを考える仕事に就いて見たい!という学生さんはまだまだたくさんいるんだなあ!と嬉しくなりました。と、ともに彼らの素直で真摯な姿勢に感動しました。最近の傾向として素直で純粋で泣けるとかグッと来るとかの表現が好まれています。震災以降の傾向なのか?まじめで純粋な広告表現とSNSやスマホを使った表現が印象に残りました。詳細は、東広連のHPで発表されます。