【声優・俳優】コラボ授業2012 大成功のうちに幕を閉じる!
2012年9月25日 15:53
今年で3年目を迎えた声優・俳優科と映像翻訳科のコラボレーション特別授業。9月頭に収録作業も終え、最後のイベントである試写会&講評会が9/23に行われました。
授業の開始は暑い7月だったのに、気が付けば秋の気候になるほど、長丁場の取り組みでした。(これまでの授業の様子は過去のブログをご覧くださいませ)
会場の4階C教室ではA~Eチームがチームごとに陣取っています。どちらの学科も交じり合い、チームの団結力が感じられます。
今年は例年までのコンテスト形式を廃止し、各チームの日本語版に、講師が講評するという形をとりました。各チームへの担当講師(翻訳、演技)が、完成品にたいしての評価を伝えます。
教材となった作品は「フレンズ」の中の1話。
この日、生徒たちは自分たちの完成版を見るのも、他のチームの作品をみるのもはじめて。スタジオで精一杯やりきった成果を目の当たりにします。
Aチームから一気に上映が始まります。
当事者たちは、いろいろな思いに眼を覆ったり苦笑いしながら。他のチームは素直に笑ったりしながらの鑑賞。
自分の声ってマイクを通すとこんな風に聞こえるの?
同じ作品でも翻訳が違うと全然違うものになってる。
他のチームは結構自由に翻訳をしてるなあ・・・
全体的にセリフが短い!あと2文字は入る。
そして講師からの講評。
各チームごとに個性もあり、その上コメディだけに面白くなければならない。
なかには笑いを追及するあまり、日本の人名や流行のギャグをちりばめたチームも。
しかし講師は、やはりこれは海外ドラマ、場所はNY。そのエッセンスを消すようなことはしてはいけない。と講評
最後は、2日間に亘って5チームすべてのディレクションをした(これは本当に大変なんです)声優・俳優科の佐藤宏樹学科主任より、40名の声優(生徒)一人一人への公開ダメ出しが!!
これは愛情です!プロになったらこんなこと、してもらえません。1人1分、40分かけての講評でした。
どちらの学科の生徒も、お互いの考えていることや立場をはじめて理解し、時にはぶつかりながら、まさに原稿を推敲し、演技を練り上げてきました。生徒たちにとってはオリンピックにも負けない暑い夏だったことでしょう。
しかし、これは両学科のお祭りではありません。つねに講師たちは「これが仕事だったら・・・・。プロとしてみたときに・・・・」という言葉を使い続けました。
コラボレーションすることで、プロの現場を追体験し、緊張感・責任感・リカバーする瞬発力を感じてほしかったのです。
そして事務局として願うのは、生徒たちがこの先お互いプロになって、同じ仕事の現場で再会できる日が来ること。更なる精進を期待しています。
皆さんおつかれさまでした!
以下は生徒たちのアンケートより、来年度の受講生たち向けてのメッセージです。
【映像翻訳科】
・今回ははじめて声優の気持ちや立場になって訳すことができました。とても貴重な経験でした。(自分の台本が至らないのに声優がダメだしされるのは非常につらかったです)
・"自分"が見えてくる授業です。ぜひやってみるべきです。
・声優俳優科と映像翻訳科が両方ある学校ならではの授業です。参加すると成長できます。
・授業では気付かないことや、練り上げる上で手ごたえを感じました。
・チームなので進めていくので、時には喧嘩も。でも視野が広がり、自分のレパートリーも増やせます。
・とにかく達成感がすごいです!
【声優・俳優科】
・苦労は買ってでもせよ、を地で行く授業です。
・翻訳者さんの苦労をはじめて知りました。ひとつの作品をみんなで作り上げる喜びを味わえます。
・自分のを見つめなおし、他人の演技を吸収することができますよ!
・人生に影響あること間違いなしです。
・今の自分のレベルを痛感する良い機会だと思います。
・絶対に損はないです!受講すべし!