映像テクノアカデミア

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【映像翻訳】セミナーで外に飛び出す!(第2弾)

2011年10月21日 10:18

昨年に引き続き、今年も上智大学で外国映画業界についてのセミナーを、2日間に亘って行ってきました。目的は勿論、将来の進路の具体的参考にしてもらうためです。セミナーイヴェントの総合タイトルは「国際派就職シリーズ:語学力を活かしたキャリアへの道」と、いささか緊張させられるものものしきタイトル。

具体的には・・・・

第1日目10月14日(金)が「外国映画配給のリアルがわかる!」

第2日目10月17日(月)が「映像翻訳のリアルがわかる!」

と題して、映像テクノアカデミア「映像翻訳科」に関係する講師、事務局スタッフが講演を行ってきました。

下の写真が当日2日間の様子です。多くの学生が参加してくれました。

まずは何よりも、有難う!

 

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上智2011_10_14 021.jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

上智2011_10_17 010.jpg

 

ところで、映像翻訳は解るんだけど、どうして「外国映画配給」などの講演を映像テクノアカデミアが?・・・という疑問が当然出てくるでしょう。でもこの疑問は、コンテンツの流通の仕方を知ると、なるほど!と氷解するでしょう。映像翻訳の業界は言うまでもなく、外国映画の配給業界の一部と言えるのです。だから、映像翻訳業界を深く知るには、配給業界も知らなくてはなりません。というわけで、業界をより深く知ってもらい、将来の進路を決めるための参考になれば、という目的でセミナーは開かれました。

 

第1日目の「外国映画配給のリアルがわかる!」でのメインイヴェント講演は、東北新社翻訳室の山門珠美講師による"劇場配給業務の実際"について。現在の彼女は翻訳に没頭の日々を送っていますが、翻訳室に異動する前はなんと劇場・DVDの配給業務を行っていたのです。彼女が世に送り出した作品は「ディープ・ブルー」「ロスト・イン・トランスレーション」「ヴァージン・スーサイズ」などなど。外国映画ばかりではありません、邦画もあります。「最終兵器彼女」「真夜中まで」「PARTY7」などなど、コアなファンには垂涎の作品がならんでいますよね・・・・

 

上智2011_10_14 027.jpg

 

さて本題の講演。とても広範囲にわたる配給業務を、山門講師は①買い付け ②日本語版制作 ③劇場ブッキング ④宣伝 に分けて、具体的な作品を例にとり、苦労話を交えながら解りやすく、現場に立ち会っているかのように、説明をしていただきました。

 

以下は参加学生の感想です。

「映画配給は買い付けのイメージが強かったので、幅広い仕事内容に驚きました。人とのつながりも大切だと思いました」

「映画祭の華やかな部分だけでなく、裏での仕事は知らなかったので大変参考になりました。映画の知識だけでなく、その良さをいかに人々に伝えるか、広めるかが重要なのだなと思いました」

「映画配給の仕事は、語学力だけではなく、さまざまな力を必要とすることに驚きました。私が今まで想像していなかった仕事内容だったので、とても新鮮でした」

 

以上はほんの一部です。たくさんの感想を書いていただき、改めて感謝をいたします。と同時に、山門さんありがとうございました。

 

さて次は、第2日目の「映像翻訳のリアルがわかる!」。これは昨年同様、事務局長の小柳が、海外コンテンツが映像翻訳者に発注されるまでのルートを簡単に説明。メインイヴェントとして林完治講師による字幕翻訳の実際の演習授業、そして東北新社翻訳室の川又勝利講師による、題して「私の映像翻訳への道」という翻訳者になるまでの経験談を語っていただき、とても盛り沢山な内容となりました。

 

 

上智2011_10_17 005.jpg上智2011_10_17 024.jpg

 

これも、さっそく学生たちの実際の感想を聞いてみましょう。

「具体的な体験をして、とても貴重な経験になりました。また学生時代での生活、社会との付き合い方も聞く事ができて『就活』の視野が広がりました」

「ずっと興味のあった映像翻訳の良いところ、悪いところも詳しく知ることができて、非常にためになりました。自分の将来について具体的に考えることができた、参加して本当に良かった」

「とても楽しかった。まさか実際に体験できるとは思いませんでした。自分の訳した翻訳がスクリーンで流れているのを見て、感動しましたし、直してもらってとてもためになりました」

 

これらもほんの一部の感想です。勿論「難しそうだからパス」とか、「大変そうなのは苦手」とかの感想もいろいろありました。でも、イヴェントタイトル通りに、翻訳の良いも悪いも含めた「リアル」を知る事ができた、という声が圧倒的でした。

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