【映像翻訳】2月も終わろうとしていますが...
2015年2月26日 11:19
2015年になったと思ったら、早いものでもう2月も終わろうとしています。
そこで去年2014年で鈴木がうれしかったことをひとつご報告。
ある午後、映像テクノアカデミアに電話がかかってきました。ドキュメンタリー作品のプロデューサーの方が、制作が終了した作品に英文字幕をつけたい、しかし、お金がないので、ボランティアで、という内容でした。
専科の学生に情報を伝えると、ある学生が手を挙げたのです。
私は他の仕事で忙しく、最初の打ち合わせぐらいしか顔を出せなくて、作業はその学生に任せっきりでした。
しかし仕事ってどう転ぶか分からないものです。なんとその作品が、東京国際映画祭で上映されることになったのです。英文字幕の翻訳デビューが何と劇場上演作品!?
私も招待を受け、東京国際映画祭に観にいきました。
上映前の舞台挨拶での彼女の堂々とした対応ぶりには親のように喜び、クレジットに載っている彼女の名を見ては胸を熱くしました。
下の写真は、上映前の舞台挨拶の模様です。マイクを持っているのが
翻訳をした白神 愛紀子さん。
こちら作品「抱擁」のフライヤー。今年の夏に一般公開の予定です。
なんと彼女は監督たちと共にハリウッド俳優の歩くレッドカーペットも歩いたそうです。She deserves it!本当に頑張っていたので。
話は変わりますが、学校にとって一番忙しいのはopening とclosing の季節です。ちょうど今、来年度のカリキュラムについても、あれこれ考えているところです。
一度、アカデミアに来たことのある方はよくご存じだと思いますが、ここの建物は古いです。ですが耐震の検査は合格している強いビルです。
学校が開校して今年の4月で20周年なのですが、ここが学校になる前から、このビルはいろいろな会社や部署で使われていました。(外画制作事業部が使用していたこともあります)
私が学生として通っていたころから外観は変わりませんが、内部はいろいろ変わっています。トイレは全てウォシュレットになりましたし、エレベーターも今年の夏には新しくなる予定です。
でも一番大きく変わったのは授業内容です。
私がアカデミアへ異動してきた5年ほど経ちますが、その間に、
「現在、現場で求められている翻訳者の育成」に大きくシフトしました。
だから私は声を大にして言いたい。
古いけど新しい!
正に老舗のあるべき姿!
新宿の重要文化財的なこの建物の中で、日々行われている実践に則した授業。興味のある方は、ぜひ遊びに来てください。体験入学・授業見学・ミニガイダンス、いろいろ催しております。
映像翻訳科 鈴木 吉昭