映像テクノアカデミア

Techno Voice スタッフが綴る公式ブログ

2018年12月

            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

月別アーカイブ

【映像・広告】「第10回ACC CMシンポジウム」レポート!

2013年12月17日 10:43

PC100817.JPGPC100816.JPG

「-今あえてCM原理主義-」と題されたシンポジウムが

イイノホールで行われました。


司会は東北新社CMディレクター中島信也とフジテレビアナウンサー戸部洋子。

2時間半近くの中身の濃いシンポジウムとなりました。

パネラーは広告主から2名、クリエイティブディレクターが2名。

トヨタマーケティングジャパンの土橋代幸さん。そしてサントリーの和田龍夫さん。


和田さんは真っ赤なメガネがとても似合っており、「あまちゃん」に登場した

古田新太演じる「太巻プロデューサー」にとても良く似ていました。


そして、TUGBOATを率いている岡康道さん。


4人目はTBWA\HAKUHODOの佐藤カズ―さん。


みなさんから、実際に担当されたCMを中心とした動画などを拝見し、

今現在のビビッドなSIGOTONO を伺いました。


特に、岡さんの話が印象に残りました。

 岡さんは今年、小説「夏の果て」(@小学館)をはじめ

エッセイ集や広告に関する本など3冊を出版されました。

その岡さんが、こうした出版の表現だけでは

飯が食えないと言っておられ

表現の仕事で飯が食えるのは広告CMの仕事しかないと。


これは、表現を仕事にしたいと思う多くの人に

届く言葉なんじゃないでしょうか?

 

 

シンポジウムの中では近年TVCMのオンエアーの中心だった

15秒CMが、

時代が一巡して、数十年前まで多く流れていた60秒などの

長尺もののCMなどが

もう一度見直されてきているという話が記憶に残っています。

60秒CMを企画し、生活者に向けて語るためには

15秒CMによくある一発芸だけでは成立しません。

ある構成や物語性みたいなものが、求められてきます。

そういう意味では創作の力が今以上に求められてくる

時代になってきたのではないでしょうか?

 

 

また、現在はいろんな場所で表現する機会が増え、

そのためのツールも簡単に入手でき安価に

映像制作が出来るようにもなって来ています。

このテクノロジーの進化はいろんな意味でのシームレス化を

進めているように思えます。

企画とコンテンツ制作とイベントなどのシームレス化、

ブランド構築のやり方のシームレス化、

さらには、オフライン編集とオンライン編集のシームレス化、

パソコンとスーパーコンピュータ―などのシームレス化、などなど。

デジタルという情報の信号をどのように扱っていくのか

という方法が違うだけで、そのデジタル情報の処理を

どのようにやっていくのかというだけの時代に突入しています。

 

そんな今だからこそ、表現の世界は多様化が進み

 

アートと広告などの境界自体も

シームレス化してきているように思えます。

 

どちらにしても現在のテクノロジーを利用し、

見ている人たちの気持ちを動かす表現を創りつづけることが

広告やCMプランナーの基本であり

それは変わらないのだということを確信した

シンポジウムでもありました。

 

<前の記事     次の記事>