【映像翻訳】コラボ授業台本UP!
2012年9月 4日 11:58
映像翻訳科 学科主任の鈴木です。鈴木がエジプトで「暑い 暑い」と思っていた時 日本の映像翻訳科と声優・俳優学科のチームは、8月29日の最終アフレコ台本提出に向けて、エジプトの暑さなんて比べものにならないぐらいheat up していました。
そこで最終アフレコ台本提出後の翻訳科のコラボメンバーに
①声優・俳優学科の学生とのコラボ、または声優・俳優学科の授業を受けて学んだこと
②原稿を仕上げての感想
について聞いてみました。
①について
・とにかく、声優クラスの皆さんに言葉を立体的にしていただいた瞬間、感動した。
また、文字が音になって初めて、不自然な言い回しなどが分かったところがたくさんあった。翻訳家も、訳す&書くことから離れて何度も声に出して自然さを確かめる大切さを改めて実感した。
・当然のことですが、声優さんは私たちの作った翻訳台本をもとに作品を知るわけで、訳す側が理解していても読んだ相手が分からなくては演技の仕様がない。セリフのちょっとした語尾の違いや選んだ単語の違いで、声優さんのお芝居がこんなにも変わるのものなのかと、改めて勉強になりました。同時に、ますます責任の重さを実感しています。
・自分で想像していた以上に、見る翻訳(字幕)と聞く翻訳(吹替)が違うということが、吹替翻訳を作る事を通しでやることで痛感しております。収録でまた学ぶ事が多々あると思うので、引き続き楽しみです。
・吹替翻訳とは、台本を作り上げること。セリフを、日本語を作ること。創るのではなく(吹替では通用しない文ですね)。
そしてその「音のドラマ」を発信する相手は、日本の視聴者であること。
・吹替というものは、こんなにも沢山の人が関わり、協力し、真剣に取り組む作品だということ。
身に沁みるには早すぎますが、関わっていたいなと改めて思える素晴らしい機会でした。
・川又先生、一の宮先生、声優科の方々にご意見をいただきながら台本を作り上げました。同じ台詞に対してもご意見は様々で、はっきり賛否が分かれることもあり・・・。その場の状況や要求に対し、柔軟かつ迅速に応じる翻訳力が必要だと痛感しました。
・声に出して台本を読む大切さが分かりました。
・より客観的な視点で「当たり前だけど見落としていたこと」を発見できて勉強になりました!
・読み方ひとつで表情が変わる台詞作りのおもしろさを体験できました。
・言葉遊びと言葉選びの楽しさを学びました。
・自分の翻訳で実際に演じてもらえるというのがいい経験でした。
・英語の原文が透けて見える翻訳の目指し方が理解できた様に思います。
②について
・長(中)編ものを訳す時、ひとつひとつのセリフも大切だけど、全体の流れをつかんで、訳しどころを落とさないことが大切だと思った。 ・瞬発力、ヤワらかい頭、自分を疑う謙虚さ、体力、落ち込まない図太さ。映像翻訳に必要なことを知りました!
・シーン事に大きなポイントが幾つかあって、それに持っていくための流れ作りの重要さを学びました。
・いい意味での、チームワークの危険さ。コメディならではのノリや起伏があったことで、楽しい所もそうでない所も全てが作品の一部だという事を痛感しました。
・自分にベターな台詞を求める高い意識と客観的な視点を、常に保っていこうと思いました。
・いいチームに恵まれて良かったです。
・ラフ(笑い声が入っている箇所)が難しかったです...。
・自分になかった考えをたくさん取り入れることができ、大変勉強になりました。
・学べた事が多く楽しかったです。
・チームメイトに触発されて、アイデアの幅も広がりました。楽しかった!
・wordの使い方から、言葉選びや発想の転換法など新しい知識が増えました。
はじめてのコラボレーションに、学ぶことは想像以上にあったようです。
講師の眼を通してみても、今年はどのチームも団結力があり、練習や授業もとても密度の濃いものになっていたようです。果たして結果は?!
9/1(土)に2チーム、9/2(日)に3チームのアフレコが実施されました。
近々その様子をアップしますね。こうご期待!