映像テクノアカデミア

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【映像翻訳】コラボ授業、進んでいます。

2012年8月17日 11:01

祝!映像テクノアカデミア ホームページリニューアル!

 

その裏で、映像翻訳科と声優・俳優科のコラボ授業は着々と進行していました。

 

翻訳チームは、翻訳箇所の分担をし、それを持ち寄り1本のドラマとして完成させる。その上で担当講師(尾形先生・川又先生)からチームごとに授業を受けます。ちょっと遡るけど 第一回目の授業を受けての学生たちのコメントから。

 

☆尺の合わせ方や、口、ジェスチャーと合うように言葉を並べていく難しさとおもしろさを学びました。また、ラフ(笑い)付のコメディのため、日本人が笑えるよう、頭をやわらかくすることが大事だと実感しました。

 

このチームは尾形先生が担当してくださいました。
のっけからビッシリ赤入れされた原稿を渡され、厳しい指導になる予感。ページをめくっていくと、記号抜け、尺が短すぎ・長すぎ、笑いを取るべきところで取っていない、果ては解釈ミスまで・・・。
尾形先生によると、原稿のチェックは想像以上に時間がかかったとのこと。チーム一同、恐縮しきりです。こんなにきちんと見てくださったんだから、締切までに何とかいい作品に仕上げたい!そんな思いで、台本作りは山場を迎えています。

 

また別のチームの第一回目の授業の感想:

 

☆まず、指導の場所となった会議室に入ると、先生がこれでもかという位にびっしり赤ペンの入った私たちの原稿を持ってきてくださり、みんなビックリ。添削の丁寧さは、この時点で予想をはるかに超えていました。

大人7人が知恵を絞って考えた原稿に、ここまで直しが入るとは・・・(当然なのですが・笑)

プロの凄さに打ちひしがれ(?!)、大いに刺激を受けました。

頭から終わりまで通して、赤入れしてくださった箇所に細かい説明、アドバイスを頂きました。尺は、案外私たちが想像していたよりも「ずっと入る」と仰り、語尾も「会話のセリフだから、座りがよくないと」など、感覚で覚えるべき箇所で 先生の妙技を肌で感じることができて非常に有意義でした。

約2時間長く予定よりご指導いただけた上に、翻訳について皆で語り合えて、とても楽しかったです。

 

 

☆普段の授業と違って、6対1の今回の授業は、細かな質問にもお答えいただけたり先生からのコメントもきちんと咀嚼して受け止めることが出来て、その形だけでも有意義でした。

また、ひとつの作品を通して訳したうえで、コメントをいただけたのも良かったです。

準備段階においても、私たちも全体を考えて臨みましたし、分量が長いだけに、質問したいと思う箇所も多く、質問の内容も多岐に渡りました。その点においても、今回のコラボ授業はとても得るものが多いと感じています。

 

☆毎週映像翻訳の授業を受けているにもかかわらず、実際一本通してやってみると分からない事だらけで...。しかもシットコム・コメディなので笑えるセリフ作りが難しい。今回の川又先生の授業では、この課題を頂いてからの1ヶ月の間に皆で感じた疑問を全て伺う事ができ、台本の書き方から面白いセリフを作るコツまで色々と教えて頂きました。とても有意義な時間でした。

そして皆で考えたセリフを褒めてもらった時はとても嬉しかった。(反対に「これ致命的。全然面白くないんだよね。」って言われた時は「ガーン!」でした...が、おかげで皆の「笑えるセリフ作り」への思いが増々強くなりました。)

先生のアドバイスを参考にして出来るだけ面白い作品になるよう、グループメンバー全員で頑張ります。ありがとうございました。

 

以下はそのほかの感想をまとめてみました。

 

台本の書き方について知識が増えた。

・セリフのリズムの取り方を学べた

・息などの細かいチェックが足りていなかった

・尺の甘さを思い知った

・フォーマット作成においても試行錯誤して技術を得た

 


★声優さんに頼りすぎる台本をつくってしまったことに大反省。

・翻訳台本としてもっと内容を分かりやすく伝えないといけない

・声優さんが読んで分かりやすい翻訳を心がける

・アクセントやイントネーションに頼る台詞を極力作らない

・全員が一斉に喋っているところも声優さんに任せすぎないで、

 それぞれ細かく書くなど、丁寧な台本を作る必要がある

 


★コメディー翻訳の勘所をつかむコツを少しつかめたように思う。

・面白い訳を作るのは難しい

・お笑いを沢山みたり、落後を聞いたりすべし

・日本人が見て笑える内容に工夫するのがたいへんだけど、その面白さも知った

 

「台本を読む力」を磨かなければならないと感じた。

・ドラマや流れをしっかりつかむには数をこなすよりほかない

・意図しない意味にもとれてしまうような台詞を作らない

・アクセントやイントネーションに頼る台詞を極力作らない

 

もうこれ以上 載せ切れません!

 

このような経験を通じて 映像翻訳科研修クラスの学生たちは完成原稿を提出し、今は声優・俳優科の学生たちとの「コラボ練習」に突入しています。

さて そこでは何が学べるのかな?

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