【映像翻訳】今年もコラボ授業やってます。
2012年7月17日 15:50
2012年7月16日海の日、晴天。
学校に来るより、プールか海に行きたくなるようなピーカン。
映像翻訳科のコラボ授業選択者はそんなことを言っている場合ではありません。
今日は7月31日の原稿提出に向けて、川又先生の指導日。
映像翻訳科と声優・俳優科のコラボ授業も今年で3年目。今まではコンテスト形式だったので、講師は修正すべき点を挙げるだけの指導でしたが、今年からは映像翻訳科も声優・俳優科もそれぞれのグループがそれぞれのグループの持ち味を生かし、一番いい作品を作れるように、両科の講師も徹底的に指導することになりました。
作品は昨年同様30分のシットコム、フレンズ。
今日は川又先生が指導をする3グループが2時間ずつ指導を受け、尾形先生が指導する2グループは来週指導を受けます。
学生は事前に原稿を提出しているので、細かい指導が受けられそう。
まずは学生から質問を受け、講師が答えるというオーソドックスな始まり。
質問は...
・ラフ(笑い)の入れ方
どういう時に入れて、どういう時に入れなくていいのか
しゃべっている途中の小さなラフは入れなくていい
・F(フィルター)記号
具体的にその箇所は記号が必要かどうか
・ME
MEとは? キスの音とかMEに入っていれば原稿に「キスの音」などは
入れる必要はない
などなど。
次はなんと翻訳チームなのに、各メンバーに役を割り振り、頭から尺合わせ。
歌あり、拍手あり、笑いあり、涙あり?
原音に合わせて読んでいって尺の細かい指導。
「1文字多い」「1文字少ない」から始まり、ラフにかぶっている俳優の「あー」など、プロに求められるとても細かい指導。
ガヤもみんなでワーワーやったり、歌が終わると拍手が起こったり、みんなで1つの作品を作り上げているという、グループ内の一体感はさらにUP。
一方、別の教室では、次の指導を受けるグループが自分たちの翻訳で気になる点などを皆で討論中。ここで川又講師にする質問をまとめているのかな。しかし自分たちの指導の2時間近く前に集まるなんて普段の授業ではあり得ないよね。
最初の教室に戻ると、川又講師の熱血授業は続いていた。1シーンだけ皆で読み合わせて、それ以降は原稿ベースでのチェックに。全部読んでいたら2時間で終わらないですからね。
気になる箇所は、原音や画を確認しながら、じっくりと進むのですが、川又講師から出てくるのは、「ダメ出し」「ダメ出し」「ダメ出し」。
答えを与える指導ではなく、「他に代案はあったか」「原文の意味は?」などいろいろな角度からアプローチをして、学生からいい翻訳を引き出す。やっぱり授業はアメとムチ。
ダメ出しの嵐の後は「ここはうまい」と褒めてもらい、やる気もUP。
最後はお笑いを見て、分析するよう指導。
「この前ふりがあるから、ここで笑いが起こる」というように。
7月31日は第1回目の翻訳アップ。そこから昨日行われた声優・俳優科のオーディションに合格したメンバーとのコラボが始まる。2回の指導は8月後半のアフレコ原稿提出の前になります。