【映像・広告】映像編集クラス 修了制作 レポート!
2016年3月26日 13:25
・・・青春をもう一度!!
【映像・広告】「すべての仕事はクリエイティブディレクションである。」古川裕也(@宣伝会議)
2015年11月 5日 12:59
「すべての仕事はクリエイティブディレクションである。」古川裕也(@宣伝会議)
古川さんが宣伝会議のWEBマガジン「アドタイ」に連載されていた
「脳の中の金魚」がものすごく好きだった。
芸術を語りながら広告を語る。文化を語りながら広告を語る。
古川さんのお書きになる文体がとてもシャープでかっこいい。
この連載が本になったらいいのになああ!と思っていたら、
古川さんが宣伝会議から本を出されたことを知った。
9月上旬に早速、購入したのだが図書館で借りた本を先に読むようにしていたら
買ってから2か月も経ってしまった。
で、読み始めると、むちゃむちゃ面白い。2日で読んだ。
引用される事実などが興味深いものばかりなのだ。
古川さんがクラシックやオペラ、そして落語や文学などなどに造詣が深いのは知っていた。
が、本書を読むと哲学や思想の引用がたびたび登場する。こんな、ジャンルも!
最近、思うのだが、ものを深く考える仕事をする人は哲学的な考察をすることになり、
そうしている本人も哲学的なものに興味がいくのではないだろうか?
と思うのだがどうだろう。
フランス思想の研究者であり武道家の内田樹さんにも似た。
そうした人に大きな魅力を感じる。
古川さんは、カンヌライオンズ・国際クリエイティビティ・フェスティバルの審査員を
何度もやられている。その経験も含めてのグローバルで大きな視点が
本書の中にはたくさん詰め込まれている。
良く、広告関連の本で
大きな文字で印刷され薄っぺらいものが多いなあ
という印象があるのだが、
本書はぎっしりと情報が入っておりおなか一杯になる。
そして、とっても知的好奇心を刺激する。
特に前半部分(第1章~第2章)が白眉。
クリエイティブ・ディレクターの仕事をこれだけ抽象化して
わかりやすくまとめられたものを他に知らない。
そして、このクリエイティブ・ディレクターの仕事って
あるプロジェクトを運営したり会社をマネージメントするような
すべての方に共通することなんだな!ということが良くわかった。
だからこのタイトルなんだということをおおいに納得。
自分に置き換えて考えた。
では、自分の立場でどのようにアイデアで課題を解決するのか?
を考え続けよう!とそんな気持ちにされてくれる。
広告業界に絞ってもこの10年、2005年あたりから広告代理店の仕事が
大きく変わってきていると古川さんは語る。
そしてリーマンショックが2008年に起き、2011年東日本大震災が起き、
今では、幅広くいろんなことを考えながら
クリエイティブ・ディレクターは仕事をしていかなければならない!
ということがわかった。
以前は面白いTVCMを考えたりできればそれで良かったものが、
いまは、本当に多様な人材と関わりアウトプットをしなければならない。
そしてそれってとても面白いでしょ!と。
そのために企業やブランドの哲学をとことんまで突き詰め、論理化する。
そのロジカルシンキングがまずあり
そのプラットフォームの上でクリエイティブスタッフと打ち合わせしながら
最良の解決策を探していく。
プラットフォームが論理的だからこそ、その基盤の上で
自由な発想の羽を拡げることができる。
そして、古川さんの凄いところは、そのアウトプットをする上で
論理では語れない感覚的なクリエイティブジャンプが絶対に必要であると
確信されていること。
そこの高みに行くのには正解が見えないという事実も正直に語られている。
ただ、その高みを目指すという目標を立てるのが
クリエイティブ・ディレクターでもあると。
深い芸術に対する理解があるからこその感覚。
後半は優れた事例の紹介をされている。
広告代理店とコンサル会社はまったく違う業態だと言う。
その、最大の違いは最初から最後の最後までお付き合いをするところ。
実行をちゃんと行うということ。
その実行=エクゼキュ―ションがアイデアの次に大切になるのだと。
この言葉は制作会社のすべての人に向けられた言葉だと思った。
また、古川さんが電通社内で行われている「New School」という
次世代のクリエイティブ・ディレクターを育てるという社内研修の講座が
とても面白そうだった。
大阪大学でアンドロイドなどを研究されているロボット工学者の
石黒浩先生をこの学校に呼ばれたそうである。
そこからマツコロイドが世に出た。
今やマツコ・デラックスとマツコロイドを知らない人はいないのでは?
その後の、ペッパーの事例なども面白かった。
これから人工知能などのテクノロジーを理解することも
クリエイティブ・ディレクターの仕事の一つになるのだろう。
最後にとても印象に残ったのが、
ある専門性を持ったクリエイティブ・ディレクターが集まれば最強の集団になると。
そう、専門性を磨くことも同時に大切なのだ。
2015年9月5日発行。
【映像・広告】"ロジック"と"エモーション"
2015年7月22日 11:25
先日、映像編集クラスにて作品講評会を行ったのですが、その時に宮田講師が仰っていた言葉で
「映像編集で大切なものは"ロジック"と"エモーション"だ」
というものがありました。
宮田講師から何度もこの話は聞いているのですが、聞くたびに全くその通りだと感心させられてしまいます。
映像編集という話を聞くと、まず感性など才能が大事なのでは?と思ってしまいますが、まずは"ロジック"が重要になってきます。
確かにミュージックビデオなどを見て映像編集に興味を持った人はそう思うかもしれませんが、大きな前提として「映像で何かを伝える」というものがあります。
まず編集するときに考えることは「この映像で何を伝えたいのか?」です。
編集していて、出来がいいか悪いか分からなくなった時には、まず「何のための映像か」を考えれば自ずと修正ポイントが見えてくるはずです。
そして状況をわからせるためにLONGから入って、UPでアクションを認識させて、迫力を出したいからUPのカットを連続させてみたり、1カットずつ極めてロジカルに考えて「伝えたいもの」を表現していくのが編集です。
「伝えたいもの」を伝えられれば映像の目的は達せられるわけで、一応の完成の形になりますが、それだけでいいのかというとそうではありません。
「伝えたいもの」を伝えるだけでは「言いたいことはわかるけど面白くない」ものになってしまいます。
ここで必要になるのが、編集で大切なもう一つの要素である"エモーション"です。
映像がどれだけ感情に訴えかけてくるかということです。これがあるかないかで映像の良し悪しが決まります。
実際の仕事でも、編集して見てみた後に「こういうことで、あっているよね?」という疑問が湧いたときは"エモーション"が足りないということです。
では"エモーショナル"な編集にするにはどうすればいいか?
それは、まず自分がどう感じるかであり感性によりますが、それを構成するものは登場人物の表情だったり、動きだったりします。
"エモーショナル"な編集にすることは非常に難しいところではありますが、同時に編集の面白いところでもあります。
"ロジック"と"エモーション"のニ重のチェックをクリアしてやっと完成に至るのですが、今回の講評で"エモーション"が足りなかった人は、次回の課題ではよくチェックしてみてください。
よい作品になることを期待しています!
川村(映像編集講師)
【映像・広告】教えることは教えられることだ
2015年7月14日 10:58
【映像・広告】オムニバスジャパン見学
2015年6月12日 10:38
先日、映像編集クラスの授業で
オムニバスジャパンの見学にいきました。
様々な立場の方々の仕事内容
などなど。
そして今回はカラーグレーディングの説明もきくことが出来ました。
カラーグレーディングとは。映像の色味を自在に変化させること。
感覚だけでやっているかと思いきや、きちんと色の波形を読み取り、データに裏付けされた職人の技。
映像を夕景にしてみたり、車の色をかえてみたりなど実際に作業風景を見ながらの説明だったので、カラーグレーディングへの理解がより深まったのではないでしょうか。
グレーディング専門でなくとも、編集をやっていく上では必要になってくることなので、映像編集クラスの皆さんにはこの貴重な体験を忘れずに一年間勉強してもらえればと思います。
話は変わりますが
前年度の映像編集クラス、基礎クラスの修了制作作品がYOUTUBEにアップロードされていますので、ぜひチェックしてみてください。